ロシア語ばかりで看板、行先通じないタクシー運転手
次にあげたのは警備態勢。会場を見下ろす小高い山の上には地対空ミサイルが配備されるという厳戒ぶりだった。街には警察官が目を光らせ、警察犬も駆り出された。電車に乗る時も、ショッピングセンターに入る時も荷物検査など厳重なセキュリティーチェックを受けなければいけない。五輪取材が豊富なメキシコの記者は「10段階のレベルで10のセキュリティーが確保されていた。ストレスはあったが、必要なストレスだ」と評価していた。
現地で取材したレポーターの阿部祐二が困ったのは英語が通じなかったこと。「タクシーに乗っても行き先を告げられなかった」と話す。地図の看板もロシア語。この点はついは最近まで日本語をローマ字で表記していた日本と似たようなものだ。
会場を訪れた舛添要一東京都知事は英語対策について、「ボランティアで通訳できる人を増やしたい。若い人はもちろんだが、高齢の方にも期待したい。簡単なハンドブックをつくって皆さんに配ることも考えたい」と語っていた。キャスタタ―のテリー伊藤は「小学生や中学生にも英語を勉強してもらって、通訳として手伝ってもらったら楽しいよね」 6年後に向けて今から手を打つべきことは多々ありそうだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト