名古屋「無差別殺人暴走」秋葉原事件に酷似!「だれでもよかった」「無職」

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   名鉄名古屋駅近くの繁華街できのう23日(2014年2月)午後、乗用車が歩道へ突っ込み13人に重軽傷を負わせた。殺人未遂の現行犯で逮捕された大野木亮太(30)は「殺すつもりだった」と話しているという。名古屋市西区に一人住まいで、仕事はなかった。

路上ライブの観客に「わざと突っ込んだ」

   大野木は交差点で乗用車を歩道に乗り入れて、40~50キロのスピードで次々に歩行者をはね、10代から40代の男女13人に重軽傷を負わせた。幸いなことに死者は出なかった。

   車は数十メートル走って街路樹に激突して止まったが、大野木は通行人が「降りろ、出てこい」といっても車から出ず、約10分後に駆けつけた警察官に応じて逮捕された。衝突でけがをしたらしく、顔から血を流していたという。車はレンタカーで、現場から450メートル離れたところで借りた直後だった。大野木は調べに、「わざと突っ込んだ」「殺すつもりでやった」といっているという。愛知県警は無差別殺人未遂事件特別捜査本部を設置して、動機などを調べている。

   事件当時、現場付近には路上ライブのミュージシャンがいて、人が集まっていた。車は何人もボンネットにはねあげて走り、路上にうずくまる人、倒れたまま動かない人、駆けつけた救急車などで騒然とした。

「真面目で温厚」「優しい子」頭のけがで定職失い引きこもり

   だれもが思い出すのは、2008年6月の東京・秋葉原の事件だ。当時25歳の加藤智大がホコテンの広い道路をトラックで走り回ってはねたうえ、ナイフで刺して死者7人、重軽傷10人を出した。今回は歩道が狭く、ビルの柱と車道との柵に区切られて走り難かったことが幸い したようだ。

   しかし、「殺すつもり」というのは秋葉原と同じだ。あのとき加藤がいった「世の中が嫌になった」「だれでもよかった」「殺すために来た」というセリフは、その後いくつも起きた類似の事件で聞かれた。同じ心情の予備軍はどこにでもいるということである。共通点は「無職」だ。

   大野木を知る人たちは、異口同音に「目立たない優しい子」「真面目で温厚」「弟思い」などという。ただ、数年前に頭にけがをして定職につけなくなったと言う。「お父さんに殴られた」という人もいて、引きこもりと伝える報道もあった。

   司会の小倉智昭「死者が出なかったのは奇跡に近い」

   中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「街路樹にぶつかったので被害がおさえられたのかも」

   笠井信輔キャスターが秋葉原事件との類似点を並べたが、「心の闇」にはコメントのしようもない。予備軍の存在もおそらくは変わっていまい。

   小倉「頭のけがってのは何だったんでしょうね。まあ、取り調べを待ちましょう」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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