<はじまりは5つ星ホテルから>
バリキャリ女の「自分探し」いささか食傷!「超高級ホテル格付け調査員」お洒落な仕事だけどむなしい…見どころは世界の5つ星実在ホテル

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「私、少し成長したかしら」ちょっと反省したぐらいで人生わかったような顔するな

   仕事とはいえ、享楽的にリゾート地を転々とする人生に意味はあるのか。自分を待っているのは乾いた部屋だけ。割り切って肯定してきたはずの人生の足場がガラガラと崩れていく。だが、イレーネは日常を見つめ直す機会を得たことで改めて自分を肯定する。きのうより少し視野を広く持ち、自分を許し他人を許し、あすに踏み出す。エンディングは「自分探しモノ」の定番の域を出ないけれど、救いのない「自分探しモノ」なんか見たくないからそれでいい。

   定番こそ正義と受け取るか、ありきたりと受け取るかは、見た人によって分かれるところかも。個人的には、男を失いそうになってイライラのくだりは「セレステ」の方が上、美しい映像という点では「大統領」の方が上という半端な印象だ。加えて、一番大事な「現状の見直し・肯定」プロセスに共感しきれない部分がありました。妹に謝って、親友の女と一悶着してといろいろあったことはあったのですが、「いやいや、その程度の悟りで悩みは晴れたのかよ」と感じてしまった。うーん、他にも感想を聞いてみたい。

ばんぶぅ

おススメ度☆☆

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