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この時期の定番記事「花粉症にはこれが効く」今年はダチョウの卵だって!成分しみ込ませたマスク1枚130円

   花粉症に「朗報」があるとこれまた週刊新潮が報じている。それもダチョウの卵だというのだ。この画期的な対策法を発見したのは京都府立大学の塚本康浩教授(45)。氏は大阪府立大学大学院・農学部生命科学研究学科を1998年に終了し、その翌年、大学で助手を務める傍ら、ダチョウ牧場「オーストリッチ神戸」の主治医になった。それに伴い、ダチョウおよびダチョウ抗体の研究を開始した。2008年、京都府立大学大学院・生命環境科学研究科教授に就任し、この15年間ダチョウ研究一筋だという。

   塚本氏はダチョウを5年間観察して気づいたことがあった。ダチョウの驚異的な回復力だ。傷ができても炎症を起こさず、感染症にもかからない。それはとりもなおさず免疫力の強さを意味する。氏はダチョウが備え持つ免疫力を人間の感染症対策に役立てることができないかと考えた。

<「ウイルスや病原体など抗体となる異物が、動物の体内に取り込まれると、これを除去しようとするたんぱく質、すなわち抗体がつくられます。この抗体は、動物の体外に取り出しても機能は失われません」(塚本氏)>

   初期の頃はダチョウの血液から抗体を得る方法をとっていたが、手間がかかるし効率が良くない。そのために、卵から抗体を取り出す方法に転換することにしたという。鳥の場合は卵、とりわけ黄身に多く含まれているという。

   低コストに抑えられれば使い捨てのマスクのようなものにも応用することができる。そこで08年に大学発のベンチャー企業を立ち上げ、鳥インフルエンザと季節性インフルエンザの抗体を染み込ませた「ダチョウの抗体マスク」をマスクメーカーと共同で開発した。このマスクは1枚130円ほどで、08年からこれまでに薬局などで約7000万枚が売れたという。

   マスクを購入した客に対するアンケートで、これを付けていると花粉症にも効く感じだという意見がマスクメーカーに寄せられた。ダチョウはよく観察してみると、春先にはまぶたが赤くベロンと垂れ下がり、花粉症にかかっていることがわかったという。

   ではなぜ、ダチョウの卵の抗体は花粉症に効くのか。<「マスクにダチョウの卵の抗体を染み込ませておくと、花粉がマスクを通過するときに、アレルゲンが抗体と結合します。これによって、アレルゲンは抗体に覆われ、不活性化するので、人間の身体は過剰な免疫力を働かせることなく、アレルギー反応を引き起こさないのです」(塚本氏)>

   1枚130円程度で花粉症対策になるなら使ってみるか。だけどマスクをしてゴルフをやると息苦しくて、下手なゴルフがなおさら下手になるけど致し方ないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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