知人らがサポートクラブ作って資金提供
小野塚は資金にも苦労した。新種目だけに「すべて自腹です。ですから、春と秋に働いてお金を貯め、冬と夏に合宿をして練習します」(丹野)という状況だ。そのため、小野塚の知人たちが「小野塚彩那サポーターズクラブ」を作って資金を集め、年間数百万円かかるという遠征費などを提供してきた。昨シーズンにワールドカップの表彰台に3度立ったこともあって、今季は日本スキー連盟から強化費が出ることになった。
キャスターのテリー伊藤「ソチ五輪の日本のメダルはすでに、前回バンクバー大会より1個多い8個です。次の大会ではさらに新種目が増えるでしょう。そういう新しい種目に挑戦してみたいと思う人を増やす必要がありますよね」
丹野「国内に1年中練習できる環境があれば、裾野も広がると思います。でも、残念ながらスキー・ハーフパイプでは未だそういう環境が整備されていません。この環境作りが今後の課題になると思います」
子どものころから遊びとしてできる環境が必要なんだろう。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト