バリ島「ダイバー遭難」いったんは島に取りついた6人…波で這い上がれず

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   インドネシアのバリ島で日本人ダイバー7人が遭難し5人が救助されたが、おととい18日(2014年2月に1人が遺体で発見され、残る1人の捜索が続けられている。救助された山本栄美さん(33)は「救助に関わっていただいたすべての方々に心より感謝いたします。行方不明となっている高橋(祥子)さんが一刻も早くみつかることを願っています」と言葉少なだ。

足ヒレに雨水ためて乾き凌ぐ

   田中大貴アナが遭難時の様子を伝えた。ダイビングポイントは潮が激流のように速く、ダイバーらは「こんなに流されて大丈夫か」と不安になり、予定より早く水面に上がった。島の岸壁へと押し流され、岩場に打ち付けられて全員が離ればなれになったが、4人は岩場に上がることができた。足ヒレに雨水をためて渇きをいやし、「生きて帰ろう」「がんばれると励まし合った」という。

   しかし、この情報は断片的だ。笠井信輔キャスターは「亡くなった宮田律子さんも不明の高橋さんも、この岸壁まで一緒にいたんですってね」と話す。他の報道の受け売りだ。新聞などによると、救助を求めてグループを離れた古川さん以外の6人は、上陸したペニダ島の岸壁の下まで一緒だったが、波に打ち付けられているうちに散り散りになり、宮田さんと高橋さんは上陸できなかったということらしい。

「とくダネ!」オリンピック優先でおざなりな報道

   ほかにも、別に助けられたインストラクターの古川さおりさんが、通りかかった船に向かってグループを離れたのが、最初のダイビングスポットに近かったらしいこと。その古川さんも結局ペニダ島に流されてきていること。宮田さんがその後なぜ対岸のバリ島近くで発見されたのか。しかも重い酸素ボンベを背負っていたまま…などさまざまな情報がある。

   いずれも、潮の流れや時間経緯をつかむ基本情報なのだが、「とくダネ!」としてきちんと取材して説明に加えていない。宮田さんの遺体発見は「みつかった」とだけのひどいものだった。オリンピックで人手が足りなくなっているのは明らかだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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