スノボー大回転パラレル竹内智香「銀」!日本人苦手なアルペン系で女子初メダル

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   スノーボード女子パラレル大回転で竹内智香選手(30)が銀メダルに輝いた。スノーボード女子で初のメダルという快挙だ。世界ランク2位の安定した滑りで予選32人中1位で通過、決勝の相手は世界ランク1位のスイスのパトリツィア・クンマー選手だ。ワールドカップでは2回負けているライバルである。

   1回目で0.3秒リードしたが、2回目で中盤の緩斜面で追いつかれ焦りが出たのか最後の急斜面で転倒してしまった。戦い終わって竹内は、「(W杯と)同じような負け方をしたのでちょっと悔しいです」と残念がったが、アルペン種目で日本人女子の五輪銀メダルは初めてである。

スイスに武者修行「日本にいたんじゃ世界のトップクラスになれない」

   アイスバーン状態の斜面を突っ走るアルペンのスピード系種目は、日本人には技術面、体力面で厳しいといわれて来た。とくに、パラレル大回転は予選から決勝まで1日で10本を滑りきる体力が求められる。

   今回で五輪挑戦4度目となる竹内は、この技術と体力を身につけていた。2002年のソルトレーク五輪に18歳の高校生で代表入りして結果は22位。4年後のトリノ五輪でも9位と不本意な成績だった。このとき「1番でなければすべてが負けで、何番になっても一緒だと思う」と涙を流し悔しがった。

   そこで、「日本の環境では世界のトップ8、トップ3に入る事はできない。ヨーロッパのコーチやスタッフの充実具合を見ていると、日本との差はすごく大きなものがある」と考えた。出した答えが海外での武者修行だった。選んだ先はスノーボード王国のスイス。スイスのナショナルチームに直談判し、異例のトレーニング合流を受け入れてもらった。3か月でドイツ語をマスターし、アイスバーンを回転しながら突っ走るカービング技術も習得して臨んだ3度目のバンクーバー五輪は、コースアウトで13位に終わった。

   挫折を味わった竹内は、日本に戻り体力づくりに挑む。これまでしたことがなかった陸上トレーニングで一から体づくりに励んだ。その成果がソチ五輪で出た。

文   モンブラン
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