食材やベートーヴェンに続いて、今度はコンクールに「偽装」疑惑が浮上した。書道など書画芸術のアニュアル公募展「全日展」は、外務省などが後援するコンクールで、出展料は1万4700円かかり、先頃の公募展には2000点ほどが出展されたという。
ところが、全日展の「県知事賞」受賞者のうち、17人(「モーニングバード!」調べ)の連絡先などが不明なことがわかった。これは応募者の韜晦趣味によるものである可能性はなくはないだろうが、これらの受賞者は架空の人物で、主催者側の受賞者偽装だった可能性が強い。
応募少ないと権威低下、出展料収入も減少
しかし、もしそうだとして、いったいなにが狙いなのか。受賞者を水増しすることで、展の権威や人気(出展料)を増そうとしたことが考えられるという。また、同展では各都道府県が「知事賞」を出しているが、それを受賞できるのはそれぞれの都道府県からの応募だけ。ところが、実際の応募がほとんどない都道府県もあるらしい。そこで、「『該当者がいないんなら、つくるしかないよね』ということ」(小松靖アナ)で、受賞者を捏造したようである。
文
ボンド柳生