浅田真央「SP最終滑走」キム・ヨナ、リプニツカヤの後に滑るプラスマイナス

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「(抽選で)どの番号に当たってもいいように練習してきているので、最終滑走を引いた時は、ああ、最終滑走だなと思いました」

   きのう17日(2014年2月)、フィギュアスケート女子ショートプログラムの滑走順が決まった後の記者会見で、浅田真央選手(23)は落ち着いた表情で淡々と答えた。宿命のライバル、韓国のキム・ヨナ選手(23)、ロシアの新鋭ユリア・リプニツカヤ選手(15)らと金メダルをかけた戦いとなりそうだが、トリノ五輪金メダリストの荒川静香が熱戦の行方を占った。

トリプルアクセル2本より確実性重視で「3回転+3回転」か

   浅田の滑走は大トリの30番、キム・ヨナは17番、リプニツカヤは25番となった。他の日本選手は村上佳菜子(19)が20番、鈴木明子(28)は24番だ。競技開始は19日夜(日本時間20日未明)となる。

   きのうの公式練習を見た荒川は、浅田の代名詞となっているトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)とは別の技が浅田の武器になるのではないかという。「トリプルアクセルを2本組み込むより、3回転+3回転の調子がいいので、いま浅田選手が組み込もうとしている組み合わせの方が基礎点も高く、これは武器になるなと思いました」

   浅田はこれまでフリーの演技でトリプルアクセルを2回組み込んでいたが、今回は1回に減らし、3回転、3回転を連続で飛ぶコンビネーションジャンプを加えるという。

キム・ヨナ「自分の好きな氷ではない」、リプニツカヤは技術点で勝負

   一方、キム・ヨナについて荒川は「最初の練習を終えたときに、『自分の好きな氷ではなかったが徐々に合わせていきたい』といっていました。まだ完全にピークに持ってきているわけではないと思うのですが、試合に向けて調子を上げている過程にあると思います」

   きのう姿を見せなかったリプニツカヤは、先週の公式練習では次々とジャンプを成功させていた。荒川は「彼女は今シーズン自己ベストを何度も更新して波に乗っていますが、表現力やスケーティングの質ではまだ浅田選手やキム・ヨナ選手に及ばないところがありますので、技術力で勝負をかけていくというプログラム構成になると思います」

   司会の加藤浩次「浅田選手のインタビューを見ていますと、いつもの感じに見えますよね。ジャンプも好調みたいですし、いってくれるんじゃないですか」

   キャスターのテリー伊藤「なんとしてもキム・ヨナ選手には勝ってほしいですしね」

   スポーツはスポーツ。悪化している日韓関係をそのまま五輪の舞台に持ち込むような応戦は見苦しい。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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