ノルディックスキージャンプ男子ラージヒル団体で、日本チームは銅メダルとなった。長野五輪から16年ぶりのこの種目でのメダル獲得だ。1か国4人が2回ずつ飛び、8回の合計点を競う。日本は清水礼留飛(20)、竹内択(26)、伊東大貴(28)、葛西紀明(41)のオーダーで臨んだ。
優勝したのはドイツ(1041.1点)、2位がオーストリア(1038.4点)、日本は1024.9点だった。
長野五輪「金メダル」と同じ2月17日
キャプテンの葛西は目指した金メダルには届かなかったが、満足そうにこう語った。「いやあ、嬉しいです。悔しい思いをしてきた礼留飛もこのメンバーに選ばれて良かったと思うし、択も病気(1か月前に入院)なのに選ばれ、大貴も膝を痛めたなかで、4人で力を合わせメダルが取れた。本当に取らせてあげたいと思ったのでよかったです」
伊東も「本当にひざは痛かったが、終わるまで痛いって言えなかった。辛かったけども最後までもって良かった」と晴れ晴れした表情で話していた。
国別の戦いだけに現地の興奮もすごかった。高畑百合子アナは頬を紅潮させながらをこう伝えた。「みなさん、2月17日を覚えていますか。くしくも16年前の2月17日、長野オリンピックのこの種目で金メダル獲得した日と重なったんです。
一番印象に残ったのは、トップに立っていたドイツの選手が最後に飛ぶときでした。この選手のジャンプ次第で他の国のメダルの色が決まる1本でした。会場がシーンと静まり返った瞬間は忘れられません」
4人8本のジャンプすべてのノーミス
杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)「日本選手もすごいけど、他の国の選手はそれ以上にすごかった。みな130メートル超で誰もミスがなかった。このなかでメダルを取れた日本は大変な事ですよ」
ソチ五輪もいよいよ終盤。日本時間のきょう18日午後6時30分からノーマルヒルで銀メダルの渡部暁斗が、ノルディックスキー複合個人ラージヒルで2つ目のメダルを狙う。