全聾を装って、自分が作曲したと偽っていた佐村河内守氏(50)の代理人を務めていた弁護士が15日(2014年2月)に辞任することになった。辞任の理由について、弁護士は「守秘義務がある」と明らかにしなかったが、次々とウソを並べる佐村河内の代理人としての職務遂行ができなくなったのだろう。
井上貴博キャスターがコメンテーターの大渕愛子弁護士に、「これはどういうことなんでしょうと」聞く。
大渕「代理人を辞任するのはまれですが、信頼関係を破壊するような事項があれば、そのことで辞任することはあります」
依頼の時も全聾装う
先週14日に報道機関の送られた佐村河内の謝罪文には、「2月4日に始めて弁護士に会ったときに、今もまったく聞こえないと言ってしまいました。怖くて本当のことを言えませんでした」と書かれていた。
1962年に広島市で生まれ、プロフィールでは幼少時に母親からピアノの英才教育を受けたとしていたが、これも真っ赤なウソだった。高校の同級生によると、「役者になるのが夢で、着流しで木刀を構えた姿をセルフタイマーで撮った写真を見せてもらったことがある」という。その後、役者を目指して上京、24歳の時にロック歌手を目指しライブイベントで歌ったこともある。その時の歌を聞いた人は、「声もよく、歌もうまかった」ことを記憶している。
しかし、ロック歌手としてデビューさせようとした作曲家の大倉百人氏によると、「譜面は書けず、演奏もできない。付き合うほどに化けの皮が剥がれていった」ためにデビューは白紙になったという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト