ソチ五輪7日目。日本時間のきょう14日(2014年2月)未明に行われたフィギュアスケート男子シングルのショートプログラム(SP)で、羽生結弦選手 (19)が史上最高となる101.45でトップになった。僅差で迫るのはカナダのパトリック・チャン選手(23)で、15日午前0時から行われるフリーは事実上の一騎打ちとなる。
皇帝プルシェンコ引退?直前の練習で腰痛め「キャリアを終えるのは残念だ」
大きな波乱があった。「皇帝」といわれるロシアのエフゲニー・プルシェンコ(31)が、本番前の6分間の練習中に腰を痛め棄権してしまったのだ。ジャンプをしたとたんに何かが起こったようだ。観衆はスタンディングオベーションで彼を送り出したが、本人は「こういう形でキャリアを終えるのは残念だ」と、引退ともとれる発言をした。
「とくダネ!」はそんなことより羽生だ。昨年末のGPファイナルで出した世界最高得点99.84をあっさり塗り替えたのだからすごい。羽生に迫るのはチャンの97.52だけで、3位スペインのJ・フェルナンデスが86.98、4位の高橋大輔が86.40と大差がついた。金メダル争いは羽生・チャンに決まったようなもので、むしろ混戦は銅メダルだ。ミスが多く、11位になった町田樹も3位との差は3点しかない。逆転は十分可能だ。
日本3選手のコメントが面白い。羽生は「理想にはまだ遠い。足が震えていた(笑い)。これがベストじゃない。明日はベストを」。高橋は「4番で正直びっくりしている」。町田は「ミスをして悔しい。あすは『逆バレンタイン』できるよう頑張る」
安藤「緊張していたようですね。彼はもっといい滑りができる」
ゲストの安藤美姫が羽生について、「足はちょっと動いてないかな」といったので驚いた。このあたりはプロでないとわからないレベルの話である。
司会の小倉智昭「これでも動いてないんだ」
安藤「多分、緊張していたんだと思います。もっといい滑りができる。オリンピックでこれだけ滑れるのは強いですよ。スケートをするために生まれてきたような選手です」
深澤真紀(コラムニスト)「男子がこんな展開というのはホント楽しみですね」
やるき十分の町田について、小倉が「逆バレンタインだといってる」(笑い)
安藤「かわいい」(笑い)
決戦は、あす未明になる。また寝不足か。