フィギュアスケート男子シングルは、羽生結弦(19)がショートプログラムで史上初の100点超えという演技を披露して1位発進した。ソチで取材している高畑百合子アナは「史上最高得点が発表されると、各国の旗が舞い、国を越えて喝采、スタンディングオベレーションが起きてました」と会場の興奮を伝えた。
「史上最高得点」でも不満足!「納得できるすべりにはまだほど遠い。足が震えていた」
羽生の得点は101.45、2位カナダのパトリック・チャン(23)が97.52、3位スペインのハビエル・フェルナンデス(22)が86.98、高橋大輔(27)は4位で86.40、町田樹(23)は83.48で11位だった。
ゲストの元五輪フィギュア選手の村主幸枝の解説によると、史上最高得点をマークした要因は「最初のジャンプの4T(クアッドトーループ)で9人の審判のうち7人が最高点をつけたほか、スピンなどそれぞれの要素をきっちり決めこと」という。
コメンテーターの八潮圭子(元アナウンサー)「ブラボーという感じですね」
パトリック・ハーラン(タレント)「ロック調に合わせた動きはこっちまでストレス解消になる」
毎日新聞論説委員の与良正男はこんな評価をする。「かっこいいね。新しい日本人のタイプ。体形もそうだし、表現力とか精神的なタフさとか、まったく新しい日本人の男が出てきた」
ところが、羽生本人は「まだまだほど遠い。足が震えていた」と満足していない。次のフリーの演技は日本時間15日未明に行われるが、1位の羽生と2位のチャンは群を抜いているが、3位のフェルナンデスから町田までの差は3ポイント前後でひしめきあっている。
村主「4回転ジャンプが成功するか失敗するかで大きく変わってきます。町田選手も十分メダルラインに乗れる可能性があります」