佐村河内守「障害者手帳」のカラクリ!ウソ申請ない前提の「性善説」書類審査だけ

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   いったいどこまでが本当で、どこまでがウソなのか。謝罪文なるのが出されたが、「現代のベートーベン」といわれた佐村河内守氏の聴力に関する真相はまだよくわからない。けさ(2014年2月13日)の「スッキリ!!」によれば、「3年前くらいから聞こえるようになってきた」という謝罪文の釈明に加え、13年前にも回復の兆しがあったという。

   1度全聾になった人が回復するとは考えにくいというのが専門家の一般的な見方だが、「実は時系列をたどっていくと、回復はこれが2回目なんじゃないかと思われます」とレポーターの大竹真が報告する。

「補聴器使ってます」と話した4か月後に「まったく聞こえない」と申請

   自伝にもあるが、1999年に佐村河内氏は聴力を失い全聾となったとしている。翌年の2000年ごろ、知人を介して映画監督の栗村実氏と知り合う。大竹が栗村氏に聞いたところでは、「知り合った頃はたしかに聞きづらさはあるようだったが、まったく聞こえないような状態ではなかった」という。

   2001年9月に佐村河内氏から栗村氏に「補聴器の効果が比較的出ています。ヘッドホンで作業しています」というメールが届く。

   大竹「徐々に良くなってきているよというメールの内容なんです。ところが、それから4か月後の2002年1月、聴覚障害2級の身体障害者手帳の交付を受けています。ここでまた、まったく耳が聞こえなくなったということなんです」

医師の診断書添付あればOK

   司会の加藤浩次「佐村河内氏の言い分としては、いったんは良くなったのだけれども、やっぱりまた聞こえなくなって、障害者手帳をもらったんですよ、という風にいくらでも言える。しかし、われわれは事実かどうか立証できない。どう立証したらいいのでしょう」

   コメンテーターのおおたわ史絵(内科医、執筆家)「立証はしにくいですよ。日本の障害者手帳は、ウソをついて申請するようなことはないだろうという性善説に基づいて交付されるんです。でも、最近、そうでない人が少なくないという現実もあります」

   障害者手帳は医師の診断書を添えて申請すれば、書類審査だけで交付されるのだという。佐村河内氏は「性善説」を逆手にとって申請した可能性は強く、聴覚障害を持つ人たちにとって誠に迷惑な話だ。佐村河内氏はこの点をきちんと説明しなければならない。キャスターのテリー伊藤は「ゴーストライターだった新垣隆さんと2人一緒に記者会見をやってほしい」と注文をつけた。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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