ジャンプ1位のドイツ・フレンツェルとスタート前に話し合い
渡部は前半のジャンプが終わった時点で、距離ではジャンプ1位のエリック・フレンツェル(ドイツ)と協力しながら2人で逃げて優勝争いをしたいといっていたが、レースはその通りの展開になった。
キャスターのテリー伊藤が現地の田中毅アナに聞く。「1位の選手と話し合いながら滑るといっていましたが、あれはどういうことですか」
田中「マラソンでも1人で走るより2人以上で走ることでお互いに引っ張り合って、いいペースで走ることができますよね」
司会の加藤浩次「暗黙の了解ということですか」
田中「いいえ、スタート前に2人で話し合いをしたということです。2人で1位、2位を確定させようという作戦だったようです」
テリー「とすると、どこから真剣勝負だったのでしょうか」
田中「ちょっとわかりませんが、残り1キロのところで渡部選手がスパートをかけたあたりでしょうか」
これまでいろんな大会で一緒に戦ってきた顔馴染なので、国は違っても選手同士はライバルであり、友人でもあるという意識があるのかも知れない。
競技はまだラージヒルと団体が残っている。渡部も「今度こそ金メダルを」と決意を語っていた。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト