牛丼業界に異変! 丼ぶり・うどんの「なか卯」がきのう12日(2014年2月)で牛丼の販売をやめた。40年にわたって主力商品だったが、「牛丼安売り競争」から離脱した。牛丼大手3社の値段は吉野家、松屋、すき家が280円、なか卯だけが290円だった。これを見る限り、低価格戦争に負けたとも見えるが、それだけでもないらしい。
高い方が売れる「牛すき」メニュー
なか卯の牛丼にかわる新商品は「牛すき丼」で350円。これまでより60円のアップだ。なか卯の担当者は「消費者ニーズが高価格志向になってきている」という。
伏線があった。吉野家が昨年12月(2013年)に出した「牛すき鍋膳(並)」580円だ。普通の牛丼より300円も高いというのに、2か月で700万食も売る大ヒットとなって、吉野家は12月の売り上げトップに躍り出た。なか卯もつまりはこれの後追いというわけだが、本来の牛丼をやめるというのだから、相当な思い切りではある。
説明する笠井信輔アナも「変わってきてますね」という。司会の小倉智昭は「牛丼てのは、デフレの象徴だったじゃないですか。それがようやく脱却しつつあるのかな」と話す。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト