先週開幕したロシア・ソチ五輪では、待ちに待ったメダルが日本の手に入った。とはいえ、手放しで喜べない痛し痒しといった趣である。スノーボードの男子ハーフパイプで銀、銅の2つのメダルが転がりこんだのはよかったが、スキージャンプ女子で金メダルの「大本命」として「モーニングバード!」も推していた高梨沙羅選手が4位に終わってしまったのである。
長野五輪金メダリスト船木和喜「難しい風だった」
高梨にいったい何があったのか。長野五輪スキージャンプ金メダリストの船木和喜の解説によると、高梨の調子は「すごくよかった」そうで、「結果が出なかったのは風のせいです」と結論づけた。なんでも当日は「風がコロコロ変わるむずかしい状況」であり、高梨が飛んだときは、飛距離の出しにくい追い風の強い影響があった。そんななかでも高梨はギリギリまで攻めたジャンプで距離を伸ばしたが、そのせいでテレマーク姿勢が取れなかったという。
文
ボンド柳生