ソチ冬季五輪でなかなかメダルに手が届かなかった日本だが、きょう12日夜中(2014年2月)、スノーボード男子ハーフパイプで15歳の平野歩夢が銀メダル、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得した。
決勝終了後、平野は「今までやって来たことの積み重ねがあったからこういう結果になったのだと思います。これまで応援してくれた人やお世話になった人に感謝しています」と語り、平岡は「子供の頃からテレビでオリンピックを見ていました。オリンピックは凄いところという印象があったけど、今回はほとんどプレッシャーも感じず楽しく滑れました」と話した。
試合の前、平岡は「歩夢が金メダル、自分は銅でいこうよという話をしていました」という。10代ながら落ち着いたもので、まあ、オリンピックはこのくらいの精神力がないと上位に入れないということなのだろう。
コンディション悪いパイプでも冷静に大技
ソチにいる元スノーボード・ハーフパイプ選手の野上大介(元スノーボード・ハーフパイプ選手)が試合前の二人の様子を紹介した。「2人ともこれまで通りで、緊張は感じられませんでした。公式練習前からパイプのコンディションが良くありませんでした。コンディションが良ければ2人とももっと大技を連発できたと思います」
司会の加藤浩次「日本の若者2人が表彰台に立つというのは予想していましたか」
野上「そうなって欲しいという願望はありました。そして、本当にそうなって…、銀と銅が決定した瞬間、思わず涙ぐんでしまいました」
コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)「2人は競技中でも、その後の会見でも沈着冷静で何事にも動じていない。その精神状態が競技に反映されているのだと思いましたね」
優勝が確実視されていたキングと呼ばれるアメリカのショーン・ホワイト選手は4位に終終わった。田中毅記者は「競技終了後、私たちがいた報道陣の席の前をうなだれて引き揚げていきました。一つの時代が終わった」
優勝はスイスのポドラドチコフだった。