すっかり「偽ベートーベン」の名前が定着してしまった佐村河内守氏(50)はきのう11日(2014年2月)、報道各社にファクスで自筆の謝罪文を送りつけた。嘘はもうやめると言いながら、これだけは本当だといういい訳が目立つ。耳も「3年前から聞こえるようになっていた」という。司会の小倉智昭は「そんなことあるんですかね」と半信半疑である。
「妻が望むなら離婚」「被ばく2世は真実」「障害者手帳を返上」「近いうちに公の場で謝罪」
ファクスは8ページあった。なぜ謝罪に時間がかかったのかについては、「弁護士さんにも本当のことが言えなくて、決断するのに時間がかかってしまっ た」と書いている。すべてが嘘だったことを認め、「今は自分を偽って生きてきたことを深く恥じています」「怖くて本当のことが言えませんでした」「もうこれ以上、嘘に嘘を重ねるのはやめると決めました」と謝罪する。
そして5枚目に、「この後に書くことに嘘はありません」として、さまざまに列挙した。「3年前から聴力が回復した。それまでは聞こえなかった。障害2級も本当」「ゴーストライターのことは、新垣氏と2人だけの秘密で、妻にもいってない」「妻が望むなら離婚してもいい」「被ばく2世は真実」「検査を受け、結果によっては障害者手帳を返上」「新垣氏の作曲した楽曲自体はいいものなので、今後生かしてほしい」「近いうちに必ず公の場で謝罪する」
ゴーストライター勤務の大学で署名「新垣先生を救おう」
この謝罪文とならんで、代理人の折本和司弁護士からも事情を伝えるファクスが届いた。それによると、依頼があったのはこの件をスクープした「週刊文春」の発売前々日の4日で、「発売前に弁護士名で記者発表してほしい」という内容で、初対面だったと書いている。
聴力については「今も聞こえないということだった」が、ゴーストライターの大学講師・新垣隆氏の会見の後に佐村河内氏から「聴力は回復している」(7日)と言われたため、不信に思い謝罪文公表を延期した。専門家は「聴力が回復する可能性は低い」というので、佐村河内氏にただしたところ、「これ以上の嘘は天地神明に誓ってない」といったという。
この弁護士は「耳が聞こえないのは間違いない」と断言したとき、その根拠を「障害者手帳を確認しました」といっていたはず。記者はその時に佐村河内氏とどうやってやり取りしたのかを聞かなかったのだろうか。聞いていれば、全聾がウソであることがすぐ分かったはずだ。
小倉「大学の学生さんやいろんなところから、新垣さんを救おうという署名が集まってるそうですね」
菊川怜キャスター「辞めないでくれということでしょうね」
もう、佐村河内氏本人が出てきてもニュースじゃないかもしれないね。