前回より16・14%も下がった投票率
結果で見るべきは宇都宮だ。細川に安易に乗らず、舛添と自民・公明にノーという都民の票だ。結果的に宇都宮票を細川が食ってしまった。もうひとつ驚きは、田母神俊雄が61万票もとったことだ。分析がほしいところだが、「とくダネ!」はこの2人には全く触れない。
司会の小倉智昭「これだけの大勝になったのはなぜなんですか」
時事通信の田﨑史郎・解説委員は「有権者が求めていたものと違ったということでしょうね。派手な劇場型ではなく地道な人を選んだ。もうひとつ、自民・公明がものすごい力を入れていた」と解説する。
投票率も46.14%と前回より16.14ポイントも低かった。田﨑は「前回は総選挙と同時だったから高すぎたが、今回は雪もあった」というが、当然、無党派票が減り、組織票のウエートが高まる。
小倉「細川さんに過信もあったのでしょうか」
田﨑「20代、30代の人は細川さんを知らない人が多かったですね。小泉さんの人気で勝てると思ったのと、脱原発が争点になると思ったのが間違い。世論 調査では、福祉、少子高齢化とかに関心がありました」
お調子者が多い都民も簡単には動かない。したたかなのだった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト