「細川・小泉コンビ」雪と組織票に負けた都知事選!街頭人気はダントツなのに…

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   東京都知事選は自民党・公明党丸抱えの舛添要一氏が制した。都民は消去法で無難な選択をしたといえる。街頭演説では「圧勝」だった細川護煕・小泉純一郎コンビは、宇都宮健児氏にも及ばなかった。低かった投票率も含め、都民はなかなかにしたたかな目をもっていたということか。

存在感薄かった細川じいさん

   元首相が2人並んで「脱原発」で突っ走る細川陣営は、おととい8日の締めを終えて、「いけるね。勢いよく終わった。すがすがしい気持ちだ」(小泉)と意気軒昂だった。が、結果は舛添211万票、宇都宮98万票、細川95万票と完敗だった。

   細川は「努力が不足していたことを痛感します。ご期待に添えなかったことを申しわけなく思っています」と勢いがなかった。選挙戦でも勢いがあったのは小泉の方だ。「やらなきゃならない仕事があるなと思ったら、老人でも若返るんですよ」などと、相変わらず見出しになる言葉を吐き続けた。雪の中となった最終日も「衆院選でこれだけの反応があったら、最高点間違いない」

   細川は紙を読みながらの第一声から、「ん?」と思わせるシーンの連続だった。並んで立つ小泉とどちらが候補者かわからない印象を与え続けた。銀座4丁目で行った演説では直前の舛添を上回る聴衆を引き寄せたが、得票にはつながらなかった。聴衆の方も「小泉さんとセットだから」「小泉さんの存在の方が大きく出て、立候補する人が…」と覚めた目で見ていた。

   舛添氏は自民・公明の組織選挙に乗りながら、商店街を歩き回るなどドブ板もやり、1日に平均9回も街頭で演説をした。細川は2回だ。これでは違って当然である。舛添は世論調査でも終始リードした。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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