ハードランディングかソフトランディングか
ただ、選挙結果から脱原発をどう見るかついてはコメンテーターの意見が割れた。共同通信編集委員の柿崎明二は「舛添さんも脱原発を言っている。即ゼロのハードランディングか、段階的にというソフトランディングの違いで、となると脱原発派のほうが圧倒的に多い。舛添さんを押していた政府はその方向で動くべきではないか」という。
元日銀マンで経済評論家の池田健三郎は「一自治体の長の選挙ですから、国の原発政策の推進が是か非かを占ったんだというのは拡大解釈過ぎると思う」といい、低投票率を次のように批判した。
「この(脱原発)問題に隠れて、東京都という自治体にどういう課題があって、それをどう解決するのかというところがほとんど見えなくなってしまいました。活発な議論が交されることなく46.14%という非常に低い投票率になってしまった。雪のせいにする人もいるが、雪の問題じゃない。首都の4年間の政策、しかも前任者がお金の問題でつまずいてこの投票率、都民は猛省しないといけないと思います」
文
モンブラン