尻もちついただけで尾てい骨ポッキ!1年半で骨密度10%低下
最近ブームといわれる「糖質制限ダイエット」への疑問を呈した記事が『週刊現代』と『週刊ポスト』に載っている。週刊現代のほうから見てみよう。このダイエットのやり方はシンプルで、ご飯やパン、イモ、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を1日130グラム以下に抑えるというものだ。炭水化物を極力減らせば、おかずは何でも好きなだけ食べていい。もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだそうだ。私の友人の中にもやっているのがいるが、安全なのだろうか。
糖質制限ダイエットは危険だと、糖尿病の世界的権威、関西電力病院院長の清野裕医師がこう解説する。<「人間には一日170グラムの糖が必要とされています。そのうちの120~130グラムは脳で消費され、30グラムは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。
糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数キログラムもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」>
このダイエットをやっていた70歳の男性が、ある日、尻もちをついて尾てい骨を折ってしまった。調べたら骨密度がたった1年半で10%も落ちていたことがわかったという。週刊現代によれば、寝たきりの原因ナンバー1の脳卒中も、糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、最新の医療調査で明らかになったという。某医師がこう話している。
<「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が痛んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです」>
過度の制限をするのではなく、こうしたらいいと食物学学術博士の佐藤秀美氏がいう。<「高齢でも、体型がどうしても気になる、という人はたくさんいると思います。そういった人は、甘い菓子などの炭水化物の間食をやめるだけで、大きな効果が得られるはずです。(中略)高齢者は糖質制限をすれば、内臓組織の原料となるタンパク質が不足し、体はどんどん老化します」>
糖尿病でない人の糖質制限「死亡率1・31倍」
週刊ポストは北里大学北里研究所病院糖尿病センターの研究チームが日本人の糖尿病患者24人を対象に食事療法の比較研究を行い、「日本人にも糖質制限食は有効だ」とした論文が、今年1月(2014年)に医学誌に掲載されたと報じている。
しかし、週刊ポストもタンパク質過剰摂取による腎臓悪化や成人病リスクが高まるという批判があると警告している。国立国際医療研究センター病院の糖尿病研究連携部は、昨年1月に糖尿病でない人の糖質制限食に関する海外の複数の論文を分析し、対象者約27万人の死亡率は糖質制限していない人の1.31倍という分析結果を発表したと書いている。
糖質制限ダイエットは効果が大きい分、極端な制限は体の負担も重い『両刃の剣』という指摘もあるというのである。それでもあなたは「炭水化物」をやめますか。
「STAP細胞」小保方晴子さん「もうわたし彼女だもん!」高校時代に涙の片思い
理系の女子『リケジョ』が評判になっている。理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に所属する小保方晴子ユニットリーダー(30)が、生物学の歴史を塗り替える大発見をしたのだから当然だが、失礼ながら、あれほどカワイイ人でなければ、ここまで話題になっただろうか。
小保方さんの研究チームが発見したのは「STAP細胞」と呼ばれる万能細胞である。受精卵に近い状態まで逆戻りしたSTAP細胞は、あらゆる臓器に成長することが可能なため、再生医療の可能性を一挙に切り開いたそうである。
一躍時の人になった彼女もこんなほろ苦い経験があったと『週刊文春』が書いている。高校は県内の私立進学校。<「当時は、後に国立医学部に進学したバレー部の秀才にずっと片思いしていました。彼にはその気がなかったようですが、彼女はとても思いが強く、『もう諦めたほうがいいよ』と忠告する友人たちに『もう彼女だもん!』と泣きながら食ってかかり、ハラハラしたほどです」(同級生)>
その頃から「徹底的にやる」という資質はあったようだ。
恋多き宇多田ヒカル、専業主婦で収まるかなあ…5月23日にイタリアの教会で挙式
お次も週刊文春。お騒がせ歌手・宇多田ヒカルがイタリア人と再婚するそうだが、お節介にも、以前付き合っていた日本人はどうしたのかといっている。2007年に15歳年上だった写真家と離婚したヒカルと日本人画家の交際が発覚したのはその2年後。ヒカルのマンションで同棲していると報じられ、ヒカルもブログで交際を認めていた。
ヒカルが音楽活動の休止を宣言してロンドンに渡ると、彼も追って渡英。生前の藤圭子は2人を訪ね、「娘をよろしく」といったこともあったという。関係者はこう語る。<「藤の自殺の前後、『ヒカルにロンドンで外国人の彼氏ができたようだ』と噂されていたんです。実際、画家とヒカルは、別れてはヨリを戻す、というのを繰り返していた」>
どこで別れたのかはわからないそうである。<「今度の再婚相手は、南イタリアのリゾート地・プーリア州出身の23歳。父親は水道工だそうです。彼は地元の高校で土地の測量技術を学び、卒業から1年後、ロンドンに移住。ブルガリ・ホテルでバーテンダーとして働いていて、そこで『日本の歌姫』ヒカルと出会ったようです。
去年の夏にはヒカルを地元に連れていき、両親に紹介。今年五月二十三日には結婚式を挙げる予定で、式場は彼の両親が挙式したのと同じ教会だそうです」(イタリア在住ライター)>
恋多きヒカルが主婦で収まるわけはないが、心配するのもバカらしいか。
「マルハニチロ」農薬男だけじゃない非正規の恨み!能力型給料に変わって大幅減収
マルハニチロの冷凍食品に農薬「マラチオン」を混入させた阿部利樹容疑者(49)が逮捕されたが、『AERA』は彼の犯行動機は「非正規の恨み」だと報じている。2年ほど前、アクリフーズ群馬工場の事務棟2階で給与制度の変更に伴う説明会が開かれたという。
白い作業着を着た工場の契約社員約100人がスーツを着たアクリフーズ本社の人事担当者2人と向き合うような形で座った。人事担当者は「努力して評価を高めていただければ、時給が上がるため、当面は年収に大きな変化はない」といい、新制度では「頑張った人が報われるんです」と繰り返したそうだ。だが、契約社員にとって、その実態は違うものだった。この集会に参加していた契約社員はこういう。
<「ウソばっかりですよ。私も時給は上がりましたが、年収ベースでは約20万円下がった。60万円下がった同僚もいます」>
阿部は妻と子供の3人暮らし。会社側の説明によれば、勤務態度に問題はなく、時給は契約社員のうち真ん中だったという。だが、2012年4月から賃金体系が「年功制」から「能力型」へと変更されたため、阿部の年収は約200万円に下がったという。前出の契約社員は阿部がロッカールームで「こんな会社もうやめる」「こんなクソ会社どうなってもいい」とたびたび不平不満を口にしているのを耳にしたという。
さらに、元同僚は阿部に同情を感じるとまでいっている。<「会社の幹部が記者会見で『従業員からの不満はなかった』と話すのを聞いた時は、怒りが込み上げてきた。表向きは会社が被害者なのだろうが、待遇を考えると、引き起こした原因は会社にもあるのでは、と思わざるを得ない。他の人が事件を起こしていたかもしれない」>
首都圏青年ユニオン事務局次長の神部紅さんによれば、ここ数年、アクリフーズのような新評価制度の導入に伴って給与が大幅に下がったという相談が増えているという。<「露骨に下げると反発を招くので、方便として評価制度を装っていますが、企業側は最初から人件費削減の目的で導入しているのです」>
したがって、<今も現場に不平不満の種は残り続けている。セキュリティー強化が根本的な解決になるのだろうか>とAERAは疑問を呈している。こうした視点の記事が週刊誌にはもっとあってほしい。阿部が犯した罪は断罪するとしても、その背景にある非正規雇用者の待遇や収入の問題、さらにはこうした派遣社員から上前をはねている派遣会社の構造改革をしなくては、こうした事件がこれからも起きることは間違いないのだから。
「ふなっしー」年収1億5000万円!税金対策でちゃっかり法人化。ゆるキャラ交流参加は交際費
『週刊新潮』から2本。1月27日(2014年)、北海道・札幌市で起きた9歳の女の子の行方不明事件は最悪の事態も予想された。2月2日に少女の自宅と350メートルしか離れていないアパートに1人で住む松井創(26)が監禁容疑で逮捕され、少女も彼の部屋から無事保護された。
2013年の犯罪白書によると、検挙者の中で再犯者が占める割合は45.3%もあるという。では、この容疑者、有罪になればどれぐらいの刑になるのか。元最高検検事で筑波大学名誉教授の土本武司氏の説明によれば、<「今回の事件は未成年者略取・誘拐および監禁の罪にあたります。観念的競合関係、つまり一連の流れの中での犯行であり、いずれか罪の重いほうが適用されますが、どちらの罪も懲役3か月以上7年以下です」>
週刊新潮は最高でもたった7年で娑婆に出てしまっていいのかと疑問を投げかけるが、私にはこの刑が重いのか軽いのか、判断しかねる。
週刊新潮らしいのは「船橋市の高額納税者に出世した『ふなっしー』の確定申告」という記事である。通常、ゆるキャラは確定申告なんかしない。彦根市の「ひこにゃん」や、熊本県の「くまモン」などはいずれも公認キャラで、活動は自治体の広報の一環だ。
一方、莫大な利益を生むミッキーマウスやキティーちゃんは企業活動の一部だからである。ふなっしーも千葉県・船橋市の非公認キャラ、すなわち個人が勝手にやってるもので、中の人は1人しかいないから税金がかかるというのだ。
ブレイク前から親交のあった某ゆるキャラ仲間は、ふなっしーの生い立ちをこう明かす。<「震災で彼の店も収入がガタ落ちし、通販を始めるべく、パソコン教室に通い始めた。そこで、『船橋をPRするサイトを作る』という課題が出て、彼が思いつきで作ったのが『ふなっしー』なのです」>
昨年末のNHK紅白歌合戦にも登場するなど露出は右肩上がりで、お菓子や玩具など関連グッズもめじろ押しとなっているから、いったいいくら稼いでいるのだろうかと、これまたお節介を焼く。経済アナリストの森永卓郎氏がこう算盤を弾く。
<「イベントは、新商品発表など非公開分も含めて年間300本。これが1本30万円として9000万円。テレビ等出演料が4000万円。グッズのロイヤリティなどで1000万円。それにCDやDVDなどの印税を加えると、安く見積もっても1億5000万円近くになります」>
気になる確定申告だが、実はふなっしー、税金対策のためか、ちゃっかり法人化していたというのだ。ふなっしーの中の人はこの法人から役員報酬を得る形なっているらしい。だが、税理士の話によると「いずれにせよ半分程度は税金で持っていかれます」というのだ。経費はほとんどなさそうだが、ゆるキャラ同士の懇親会は交際費として認められるそうだ。ゆるキャラも当たればでかいのだニャン。