佐村河内守氏(50)の曲の実際に作曲していた桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏は、きのう6日(2014年2月)に会見して謝罪した。新垣氏は「18年にわたり、佐村河内さんの代わりに曲を書き続けてきました。世間を欺いて曲を発表していることを知りながら、指示されるまま曲を作り続けた私は、佐村河内さんの共犯者です」と切り出した。
ゴーストライター「真相隠した方がCD売れると話をされた」
新垣氏は時に饒舌に、時に口ごもりながら質問に答えた。「20曲以上提供しました。はっきりとした金額は調べていないが、700万円前後だと思います」「何度かにわたり『こんなことはもうやめよう』といったが、聞き入れてくれませんでした。また『曲を書かないと私は自殺する』といわれました」
しかし、フィギュアスケートの高橋大輔選手が「ヴァイオリンのためのソナチネ嬰ハ短調」を使うことがわかって、「高橋選手には事実を知った上で、オリンピックで堂々と戦っていただきたいと思い、この会見を開かせていただきました」「初めて彼と会ったときから今まで、とくに耳が聞こえないと感じたことは一度もありませんでした」
ここで「とくダネ!」の木下康太郎アナが「聞こえていたという具体的なエピソードは?」と聞いた。「私が録音したものを彼が聴き、それにコメントをするシーンは何度もありました」
木下「耳が聞こえないと装っていたということですか」
「はい。私は彼と普通のやり取りをしていた」
真実を隠した方がCDが売れるといっていたのかと聞かれ、「そういう形で行くと聞いた記憶はあります」「彼は楽譜は書けません。ピアノは非常に初歩的な技術のみであります。CDの解説にあった記述はほとんどがウソです」
高校同級生「番長だったとか、すぐばれるウソやほら吹く奴だった」
司会の小倉智昭「康太郎はそうとう厳しく聞いていたね」
木下「もし聞こえていたとしたら、これまで彼が書いたり話したりしたことがすべてウソだったことになります」
佐村河内の代理人(弁護士)は「聴覚障害2級(重度)という手帳を持っていることは確認している」と語っている。
小倉「2級だとさまざまな優遇措置がありますよね」
木下「不正受給にもなるし、CDを買った客をだました(詐欺)ことにもなります」
深澤真紀(コラムニスト)「新垣氏がウソをつく必然性はないですよね。会見でも淡々と事実だけをいっていた。他にもウソの物語に加担した人間がいると思いますが、出てこないと、あまりにもひどい裏切りですよ」
佐村河内の高校時代の同級生は高校2年の途中ぐらいから補聴器をしていたと話している。役者を目指していて、学園祭でパントマイムしたり、高校3年の夏休みに「俳優になりたい」と家出した。「ジャパン・アクションクラブ」に入ったが途中でやめて、「悪役商会」でドラマのちょい役に出演していたのを見たと話す。ただ、両プロダクションとも在籍記録はなかった。
別の同級生は「自分を大きく見せるホラ、ウソをつく。そういうタイプだった。中学で番長だったとか、他校の生徒をボコボコにしたとか、だれが聞いてもウソとわかる話をしていた」という。
あとは本人が出てくるしかあるまい。