ネックは流通段階の「3分の1ルール」
コメンテーターの大沢あかね(タレント)「期限が延びるというのはありがたいですよ。今までの1、2か月程度なら期限が過ぎても、大人なら食べても大丈夫と食べていましたけど、延長でより安心して食べられる」
宮崎哲弥(評論家)「期限の記載が義務付けられる以前は、製造年月日を包装紙に明記することとされていた。それが外圧により消え、現行の法律が施行された。今回の延長で消費者の選択の幅が広がるのは良いことです」
ただ、問題は流通段階の「3分の1ルール」じゃないのか。製造から賞味期限の3分の1を過ぎた商品の納入は拒否、また店頭で消費期限の残りが全体の3分の1を切ると店頭から撤去して廃棄してしまうという「習慣」である。消費期限を延長すれば、納入期間も小売り期間も長くなるが、生産・流通段階での意識改革、つまりは「賞味期限」ばかりを優先して買い物をする消費者の意識改革をすすめなければ、食品ロスを減らすことは難しい。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト