震災復興支援金を食い物!NPO代表12億円を飲み食い、海外旅行、身内企業に流用

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   とんでもない男がいた。東日本大震災の被災地復興支援費を私的に流用していた業務上横領の疑いで、きのう4日(2014年2月)に旭川市在住の復興NPO法人元代表の岡田栄悟容疑者(35)ら5人が逮捕された。いずれはバレる犯罪に手を染める単細胞、それにだまされる自治体。考え込まざるを得ない。

岩手県山田町から受け取り「オカマショー」開いたりボート買ったり…

   岡田は逮捕直前、自宅前に集まっている報道陣の前に姿をみせ、「まだ来ないか」などとうそぶき、間もなく到着した岩手県警の捜査員が自宅を約3時間調べたあと、手錠姿で連行された。この男はこれまでに繰り返しテレビに登場していた。岩手県山田町から受けた復興補助金の使い道がおかしいと、何度もフジテレビの取材を受けながら、 笑い飛ばして否定していた。「証拠はあるか」とまでいっていた。

   岡田が代表だった復興NPO「大雪りばぁねっと」(破産手続き中)は、2011、12年度に12億2000万円の補助金を受け、町民140人を雇用して復興事業にあたっていたが、1年もしないうちに資金がなくなり、町民を解雇して事業も止まった。

   岡田は米海兵隊のボートを複数購入したりして軍隊気取り。組織は被災者支援小隊、車両小隊、警備小隊などと呼び、自らは部隊長と称して「ボス」と呼ばせて、命令には絶対服従を強いた。札幌のオカマを呼んでショーを開いたり、幹部だけ豪華な食事をしたり、出張と称して東京、北海道、1度はヨーロッパにまで出かけたり、雇用されていた町民から「金の使い道がおかしい」と再三指摘されていた。札幌のオカマバーでは金払いのいい客で知られ、10万円、20万円の支払いにも領収書を切らなかった。

   逮捕の直接の容疑は、12年度の補助金7億9000万円のうち、少なくとも3000万円を義弟が経営するリース会社に振り込んで着服したというもの。岡田の母(53)、妻(32)、法人の副隊長(35)、義弟(30)も逮捕された。これまでの調べでは、2年分の補助金のうち6億 7000万円は不適切な支出だったとされる。

   被災者でもある元NPO従業員は「(取り調べを)徹底してやってもらわないと納得できないですよ。人の話を聞くと、山田町民はバカだと鼻で笑ってたという」と怒る。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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