ローザンヌ国際バレエ6位入賞の加藤三希央~兄弟デュオ「狩人」の次男!「俺のDNA」

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   日本人が1、2位を占めたローザンヌ国際バレエコンクールで、6位入賞を果たした加藤三希央さん(18)は、兄弟デュオ「狩人」の兄・加藤久仁彦さん(57)の次男だった。父親の元には息子から入賞を伝える短い感謝のメールが届いていた。

父親にメール報告「大変うれしい結果で満足しています。ありがとうございました」

   コンクールの模様を久仁彦はインターネットの中継で1人で見ていたという。「1人で拍手していました。涙も出てきて」。メールは日本時間の2日午後2時頃(2014年)に来た。「みきおです。ローザンヌ6位でした! 大変うれしい結果で満足しています! ご協力してくださりありがとうございました!」 と敬語を使ってやや他人行儀だ。

   そのわけを久仁彦は「男親がベタベタと気遣った素振りはよくないと、ボクの方から逆に距離を置くようにしました。子離れも早めにしておかないと、 あとで苦しむのは自分ですから」という。

   バレエを始めたのは5歳のときだ。久仁彦は長く横浜に住んでいたが、仕事に集中したかったので、奥さんが子どもを連れて実家の福島に戻った。奥さんはかつてバレエダンサーだった。子どものころ習っていたバレエ教室にあいさつにいったとき、先生が子どもを見て勧めたという。

   三希央さんと兄と妹、3人ともバレエを習い始めた。三希央さんは2010年に全日本バレエコンクールの中学生の部で1位になった。翌年、アメリカの世界大会出場を決めていたが、本番の1週間前に東日本大震災があった。(福島の窮状を前にして)日本を離れるわけにはいかないと、自分で参加を取り止めたという。

   久仁彦「三希央は歌には興味がないんで。クラシックバレエというのは音楽センス、感性がないと大成しないといわれていた。オレのDNAも入っているかと、ちょっと安心しました」

9月から「モナコ公国モンテカルロバレエ団」プロデビュー

   三希央さんはその後、モナコ王立グレースバレエ学校に留学した。15歳だった。この9月(2014年)からモナコ公国モンテカルロバレエ団でプロとしてスタートすることが決まっている。久仁彦は「パフォーマーなので、技術は上手くて当たり前。プラス表現力とか、お客さんを惹き付ける、見たいと思わせる、そういうダンサーになってもらいたいなと思います」と目を細める。

   司会の小倉智昭「ローザンヌで勲章は得たが、プロの世界は厳しいですからね」

   竹田圭吾(「ニューズウィーク日本版」編集長)「歌手にならなくてよかった」(笑い)

   宋美玄(産婦人科医)「バレエって西洋のものというイメージですけど、吉田都さんなんか白人のダンサーより断然美しかった。ホントに妖精みたいで」

   小倉「吉田さんも熊川さんもローザンヌからですね。すばらしい方々のあとを継いでほしいです」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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