ファミリーマートが予定していた弁当が販売中止になった。見た目は普通のハンバーグだが、乗っている玉子みたいなものが「フォアグラ」で、むろんこれが「売り」だったのだが、「フォアグラは作り方が残酷だ」という抗議が来た。22件ほどというのだが、これで販売中止とは…。これをどう見る?
ドイツ、イタリアなどは強制エサ食わせ禁止。フランスは「保護すべき食文化」認定
おととい28日(2014年1月)から発売予定だったのは、「黒毛和牛入りハンバーグ弁当 フォアグラパテ添え」(690円)だ。いわゆるコンビニ弁当の「高級化」で、フォアグラが安く食べられると期待もあった。
フォアグラはいわずと知れたフランス料理に高級珍味のひとつで、カモやガチョウにむりやりエサを食わせて脂肪肝にさせる。脂肪まみれのレバーがすなわちフォアグラだから、残酷といえば残酷に違いない。欧米でも賛否があって、ドイツ、イタリアなど14か国では強制的なエサやりを禁じている。当然ながら、では肉や魚は残酷じゃないのかという話になるし、本家フランスでは2006年にあえてフォアグラを「保護すべき文化と美食」と認定する法律ができた。
日本でも「残酷だ」と反対する人もあれば、「霜降りの和牛をかわいそうという人いますか。食べない人が文句を言うんです」までいろいろ。
司会の羽鳥慎一「難しい。国によって食文化違いますものね」
高木美保(タレント)「クジラだって、食以外でも毛とか油とか、人は命をいただいて生きているわけですよね。その命の尊厳の議論は昔からありますが、今回はネットでぎゃあぎゃあと極端な議論になっているのが不幸ですよ」
企業は頭が痛いクレーム対応
赤江珠緒キャスター「(ファミマは)22件の苦情で販売を中止しました」
食品表示アドバイザー垣田達哉氏は「22件が多いか少ないか。今後、海外からのクレームが増えてくるという判断だと思います。論争に巻き込まれたくなかったのでしょう」という。
松尾貴史(タレント)「違う文化、歴史をよそから見て、やめなさいとどこまでいえるのか。線引きはずかしいですよ。日本だって、踊り食いなんてある。感謝しながらいただいていれば、そうヒステリックになる問題じゃないと思うけどねえ」
垣田「企業が一番困るのはクレーム対応なんです。避けたがるから、こういうことは今後も起るんじゃないでしょうかね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「事なかれでやめるのなら浅い話。残酷だという人も、単にかわいそうといってるのならそれも違うと思います」
それかあらぬか、東京都内にはフォアグラ専門店というのまであって、連日満席だという。それほどの食い物か。そればかリ食ってたら早死にするんじゃないかい。