寒暖差の激しい毎日が続き、インフルエンザに気をつけなければいけない季節だが、今年(2014年)は3種類のインフルエンザに連続してかかってしまう恐れがあるという。5年前に世界的に大流行した新型インフルエンザH1N1型がまた流行の兆しをみせ、A香港型、B型と混在して猛威をふるっているからで、1度かかっても、また別の型に罹患する可能性があるという。
タミフル効きにくい新型ウイルスも登場
インフルエンザ患者のウイルスの型の割合を見ると、昨シーズン(2012~2013年)はA香港型が75.7%と断然多く、次いでB型が21.8%、HINI型はわずか2.4%だった。それが今シーズン(2014年1月1~4週)はH1N1型が47.5%と半数近くに増え、A香港型は23.9%でB型の28.7%と並んだ状態だ(国立感染症研究所調べ)。
N1H1型は前回の流行から5年経過し、免疫力が低下したり、免疫を持っていない人が増えたりしたことや、治療薬のタミフルなどが効きにくい耐性ウイルスが出てきたことなどが影響しているようだ。
A香港型は「高齢者が重症化しやすい」、H1N1型は「若者や子どもも重症化しやすい」、B型は「A型の後に長期間流行する」のがそれぞれの特徴で、この3つに相次いでかかる心配があるという。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト