10代、20代女性「貧困」深刻!大半が非正規雇用。単身者の3人に1人が年収114万円以下

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貧困が再生産=固定化される「階級社会」

   世界でも有数の経済大国でなぜこのような若い女性の貧困が進むのか。臨床心理士・鈴木晶子さんはこう話す。「若い女性はいずれ家庭に入り、夫の稼ぎで生活は維持されるという考えが今でも色濃く残っています。でも、現実は結婚適齢期の男性たちにも非正規雇用が加速しています。さらに、行政は縦割り組織で、生活保護はこちらのセクション、育児や子育てはあちらとバラバラです。包括的な支援体制ができていません。これは社会保障体制の敗北です」

   国谷「貧困問題を解決するために、いま何が必要でしょうか」

   鈴木「中学や高校生の段階から、貧困に悩む女性たちへの支援の手を差し伸べるべきです。また、家庭から独立して1人住まいを始めたときに、住宅問題がのしかかる例も見受けられます。低所得者向け住宅の拡大や、民間住宅を借りたときの保証金・家賃など諸費用の支援が必要だと思います」

   貧困化した人同士が結婚し、その子供は経済的困窮から大学などへの進学をあきらめざるを得ない。就職しても低賃金で置き去りにされ貧困は続く。日本は格差社会から、貧困が再生産・固定化される階級社会へと入りつつあるのだろう。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2014年1月27日放送「あしたが見えない~深刻化する『若年女性』の貧困~」)

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