グラミー賞受賞・五嶋みどり14歳のとき「タングルウッドの奇跡」アメリカ教科書も紹介

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   アメリカ最大の音楽の祭典「グラミー賞」のクラシック部門で、バイオリニストの五嶋みどりが受賞した。五嶋が受賞したのは、昨年(2013年)に新設された「最優秀クラシック・コンペンディアム賞」だ。五嶋がソリストをつとめたアルバム「ヒンデミットのバイオリン協奏曲、ウエーバーの主題による交響的変容、弦楽と金管のための協奏音楽」に対し授与された。

世界的音楽祭でバイオリン弦プツン!次々切れても最後まで演奏

   森圭介アナは「五嶋さんの経歴がまたすごいですよ」と伝える。3歳でバイオリニストの母親から指導を受け、10歳でジュリアード音楽院のプレカレッジに入学。11歳でニューヨークフィルハーモニックを従えて米国デビューしている。

   14歳のとき、世界的音楽祭で知られるタングルウッド音楽祭でボストン交響楽団と共演した。そのとき、バイオリンの弦が2度も切れるアクシデントがあったが、慌てず咄嗟の判断で他の楽団員のバイオリンを借り、途切れることなく演奏を終えたというエピソードは、「タングルウッドの奇跡」としてアメリカの小学校の教科書にも掲載された。

   その本人が受賞の喜びをこう語った。「大変嬉しく思います。ヒンデミットは私の尊敬する芸術家の一人です。今後演奏される機会が増え、彼の作品や人間性に対する理解が深まることを願います」

   東大教授のロバート・キャンベルは「ヒンデミットは私も10代の頃から聴いています。五嶋さんはアメリカとか日本とかを超えて、クラシックの奏者としては超一流だと思いますね。同じバイオリニストの弟、龍さんも頑張っている」と褒めた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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