楽天の田中将大投手(25)のヤンキース入団を、ニューヨークはどう見ているか。岡田豊ニューヨーク支局長が「デーリー・ニュース」紙を見せたら、なんと奥さんの里田まいの水着姿がドンと載ってる。「自分のキャリアより夫のことを心配する親しみやすいタレントだ」と紹介されている。
スタジオでは、彼がどこに住むか、空港に近いところか、あるいはプライバシーが…などなどにぎやかだ。
ニューヨークのメディアは「BANKEES」「YEN-KEES」「大金使う邪悪な帝国ヤンキース球団」
交渉の過程が少しづつわかってもきた。ヤンキースと最後まで競り合ったのはドジャースで、田中の代理人のクローズ氏の手の中で金額が積み上がったという。どうしても先発が欲しかったヤンキースが最後に金を積んで決着したが、地元紙はヤンキースを銀行のバンクとひっかけて「BANKEES」とか、円とひっかけて「YEN-KEES」と書いている。
「ウォールストリート・ジャーナル」は「大金を使う邪悪な帝国ヤンキース球団が戻ってきた」と厳しい指摘をしていたというが、岡田は「こうしたプレッシャーに負けず自分らしいプレーをしてほしい」と語る。
当の田中は仙台で記者会見に臨んだ。「最大限に評価していただいたし、名門チームですし、違ったものを感じながらプレーできるんじゃないか」と話すが、「ヤンキースへのあこがれはあったか」と聞かれると、これが意外なことに「全然ありませんでした。そういった環境でプレーしたことがないので(花形球団という意味か?)、違ったところでやってみるのもありかなと思っていました」と話す。「世界一をつかみ取るための戦力になるために行くので、勝利に貢献できる投球ができればいいと思います」とも言う。
年俸23億円は1試合9200万円、1球92万円
司会の羽鳥慎一「プレッシャーかけるわけじゃないけど、期待しかないですね」
会見に出た黒宮千香子レポーターは、問題の161億円については「みなさんと同じですよ」といっていたという。驚いたということだろう。単純計算でも1年間に23億円、1試合で9200万円、1球92万円という金額だ。
羽鳥「そのあたりからようやくわかる金額ですね」(笑い)
田中の過去の年俸を見ると、入団した2007年が1500万円、以後6000万円、9500万円、1億8000万円、2億円、3億2000万円、4億円。7年間の総計で12億7000万円である。
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)が「ここまできたかと、嬉しいです」という。「ボクが入団した時、落合さんがたったひとり1億円だった。四半世紀たってますが、それが23億円。しかも7年契約でしょう。ボクなんか複数年契約なんかなかったから」
羽鳥「そうですね。プレッシャーはどうでしょう」
長嶋「ボクはないと思う。彼はピンチになればなるほど精神力が上がってくるとインタビューでもいってたし、事実そうです。人知を超えちゃったところがありますよね」
吉永みち子(作家)「9200万円というと、普通のサラリーマンの20年分でしょ。それを腕1本で1試合で稼ぎ出すんだから、夢に乗せられる」
ここで長嶋が「言ったことないけど、ボクの最高年俸は1800万円なんです。9年間でホームラン18本打ってるから年間2本。ぼくも1本900万円なんです」(爆笑)
羽鳥「そういう前向きな考え方もあるんですね」