楽天の田中将大投手(25)のヤンキース入団を、ニューヨークはどう見ているか。岡田豊ニューヨーク支局長が「デーリー・ニュース」紙を見せたら、なんと奥さんの里田まいの水着姿がドンと載ってる。「自分のキャリアより夫のことを心配する親しみやすいタレントだ」と紹介されている。
スタジオでは、彼がどこに住むか、空港に近いところか、あるいはプライバシーが…などなどにぎやかだ。
ニューヨークのメディアは「BANKEES」「YEN-KEES」「大金使う邪悪な帝国ヤンキース球団」
交渉の過程が少しづつわかってもきた。ヤンキースと最後まで競り合ったのはドジャースで、田中の代理人のクローズ氏の手の中で金額が積み上がったという。どうしても先発が欲しかったヤンキースが最後に金を積んで決着したが、地元紙はヤンキースを銀行のバンクとひっかけて「BANKEES」とか、円とひっかけて「YEN-KEES」と書いている。
「ウォールストリート・ジャーナル」は「大金を使う邪悪な帝国ヤンキース球団が戻ってきた」と厳しい指摘をしていたというが、岡田は「こうしたプレッシャーに負けず自分らしいプレーをしてほしい」と語る。
当の田中は仙台で記者会見に臨んだ。「最大限に評価していただいたし、名門チームですし、違ったものを感じながらプレーできるんじゃないか」と話すが、「ヤンキースへのあこがれはあったか」と聞かれると、これが意外なことに「全然ありませんでした。そういった環境でプレーしたことがないので(花形球団という意味か?)、違ったところでやってみるのもありかなと思っていました」と話す。「世界一をつかみ取るための戦力になるために行くので、勝利に貢献できる投球ができればいいと思います」とも言う。