勝つのはどっち?週刊文春・週刊新潮はダブルスコアで「舛添」。週刊ポストは無党派層に乗って細川
優柔不断な殿と女性問題や身内から批判を受ける元政治学者の争い。では、どちらが優勢なのか。週刊文春はこう予想する。
<齢七十を超え、純一郎氏の勝負勘にも翳りが見える。一月十八、十九日に自民党が行った調査では、舛添氏が細川氏をダブルスコアで引き離している。
「都知事選で細川氏が惨敗すれば、純一郎氏は政治的影響力を失うことになるでしょう。だが、原発ゼロは純一郎氏の『政治的遺言』として進次郎氏に継承されることになる。進次郎氏は、その『十字架』を背負って政治人生を歩むことになります」(自民党関係者)>
週刊新潮はこうだ。<都政担当記者によれば、
「前回は衆院選との同日選挙でしたから投票率が高かった。今回は50~55%で、総投票数は500万~600万票でしょう」
舛添氏の基礎票は支援する自民党の100万、公明党80万、連合東京20万の計200万票と目されている。
「小泉元総理の人気も手伝って、細川元総理の支持率は各社の世論調査で20%台前半。得票数にすると100万票を超える計算になります」
だが、細川・小泉連合圧勝と読む週刊ポストは、自民党幹部らが大手紙ベテラン政治部記者とともに情勢分析をした数字があると報じている。それによれば、投票率55%という前提で、舛添氏は自公の基礎票の目一杯で約230万票、細川氏は250万票前後になるという結果が出たという。しかも、投票率55%というのは少なく見積もった数字であり、それより高くなれば無党派層の票が入り込み、細川氏にさらに有利になるというのである。
私は今回の都知事選だけは「脱原発か否か」の『国民投票』でいいと思っている。3・11以降、国政選挙で原発問題はまともに論議されてこなかった。それをいいことに、安倍首相は原発再稼働を宣言し、加害者の東京電力が原発太りしそうな現状に、みな怒りをもっているのだ。
そんなことを許してはなるまい。福島第一原発事故から3年を迎える直前、初めて国民の審判が下るのだ。もちろん原発はいらないが圧倒的多数であること間違いないと、私は思っている。