都知事選「原発国民投票」大いに結構!3・11福島以降もスルーしてきた「この国の最大事」

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「原発即ゼロ」の『即』削った細川陣営リーフレット

   対する細川氏のほうだが、気になるのは小泉元総理についての論評は多いが、細川氏については小泉氏の付け足しという程度で、影が薄いことである。『週刊ポスト』は「小泉・細川を潰せ『大謀略』」、『週刊文春』は「小泉進次郎は純一郎の操り人形か」と、どちらも小泉氏に力点が置かれている。

   週刊文春では細川氏は「相変わらず優柔不断」だとしてこう書いている。<選挙事務所には、細川氏自筆の『桶狭間』の書が飾られている。

「桶狭間の合戦」で少数で大軍の今川義元を倒した織田信長に自らをなぞらえていることでわかるように、細川さんはナルシスト」(細川氏の古くからの知人)

   だが指揮系統が明確でないために、現場に混乱をきたしている。(中略)ワンイシューにしたい原発政策すら腰が定まらない。

「原発問題のブレーンである元経産官僚の古賀茂明氏は『原発即ゼロ』が持論。その方針でリーフレットの発注をかけたのですが、見本刷りが仕上がってくると『即』が削除されていた。止めたのは、田中秀征氏。多少表現を和らげた方が支援に広がりが出ると思ったようです」(選対関係者)

   細川氏を古くから知る関係者が嘆く。

「内部対立で八ヶ月で崩壊した細川政権の時と同じ。殿は周囲に言わせるだけ言わせて全く決断できず、考えるのは、その場しのぎの『ええ格好しい』だから、結局前言撤回に追い込まれていくのです」>

   だが週刊文春は、返す刀で舛添氏もぶった切る。1月14日(2014年)の都知事選出馬会見で舛添氏は「私の政治の原点は母親の介護です」と言い放ったが、身内が反論しているというのである。舛添氏の姪がこう語る。

<「祖母の介護のことをまた持ち出していましたが、事情を知る者にとっては本当に頭に来ます。近所でも叔父の本当の姿を知っている人たちは、誰も良くは言わないし、私もとても応援する気にはなりません」>

   舛添氏は1998年に『母に襁褓(むつき)をあてるとき――介護 闘いの日々』を出版した。認知症が進む母・ユキノさんを介護した体験と、介護をめぐって長姉夫妻と対立し、絶縁にまで至った経緯を赤裸々に描き、長姉のことを過剰なまでに罵った。

   だが、その後、長姉が週刊文春の取材に答え「要一が本で書いている内容は、全部反対の話だ」と反論し、近所に話を聞いても長姉の話のほうを裏付けたようだった。

<生活保護を受けていた姉の扶養を断る一方で、舛添氏は愛人の子供の教育費の減額を求めて調停を申し立てたこともある。安倍首相に都知事選の応援を求められた元妻の片山さつき氏から「障害を持つ婚外子に対する慰謝料や扶養が不十分だ。解決されていない」とダメ出しされたのも、宜(うべ)なるかな>(週刊文春)

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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