起訴状朗読に「間違いありません」求刑は懲役15年か
弁護士は坂本が基金に手をつけたきっかけは「切手だった」という。事務局の切手を換金して使ったが、「あー、ばれないんだ」と知った。だれも監督してない。それでエスカレートしていった。
金を見せればだれだってちやほやする。それまで「みんなが喜ぶ」のを見たことがなかったのか。金の使い方の貧しいこと。そしてやがてはばれる。ばれてタイに逃げて、昨年11月に捕まった。逃げ切れるとでも思っていたのだろうか。
金は他人の金だ。老後のために建設労働者が積み立てた基金だった。弁護士によると、坂本は24億円すべてを「自分で使った」と話しているという。使途の解明が進むと順次追起訴されることになる。
この基金はこの他に運用で100億円以上の損失を出している。事業所数約370、会員約6600人にしてみれば、踏んだり蹴ったりである。だれも損失の補填はしてくれない。彼らの老後はどうなるのか。
司会の羽鳥慎一「老後のために積み立てたものが、こんな使い方をされれしまった」
宇治原史規(タレント)「勘違いというか、エゴというか。聞いてられない」赤江珠緒キャスター「どれくらいの罪になるんでしょうかね」
業務上横領罪の上限は懲役10年。だが、何度も繰り返し行っていることから、併合罪で1.5倍。15年の求刑もありうると大澤孝征弁護士はいう。かつての青森の「アニータ事件」は横領額が14億円で懲役14年だった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト