11日(2014年1月)に食道ガンでなくなった女優・淡路恵子の通夜が、きのう21日に青山葬儀所で行われた。祭壇は淡路が暮らしていた部屋をそのまま再現し、大好きだったブランデーとタバコが置かれ、その横にはこれも好きだったゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのソフトや人形があった。亡くなった2人の息子たちの写真も飾られていた。
離婚後も「錦ちゃん、錦ちゃん」
弔問に訪れた宝田明は「日本一タバコを吸っている姿が美しい人でした。派手な感じがする女優さんでしたが、実に日本的な家庭を大事にする人でした」としんみりと語った。5年前にドラマで共演した浅田美代子は「ドラマの後も一緒に食事をさせてもらったりしていました。離婚後も『錦ちゃん、錦ちゃん』とおっしゃって、息子さんの写真も毎日拝んでいました。離婚しているのにすてきだなと思いました」と振り返った。
司会の小倉智昭「僕も昨夜は参列させてもらいました。でも、弔問客は300人ぐらいしかいない。青山葬儀所で300人というのは寂しい光景です。なぜこんなに少ないのかと感じましたね」
芸能デスクの前田忠明「喪主である長男の島英津夫さんと淡路さんの所属事務所が違うということで、上手く打ち合わせができなかった面があるのではないでしょうかね」
7万円のカルチェのライターもらった小倉智昭
コメンテーターのデーブ・スペクター(テレビプロデュサー)「淡路さんは晩年にはバラエティー番組にも出演するなど芸を広げ、淡路さんらしい年の取り方だったと思いますね。若い人は彼女がスターであることは知っているが、それまでの生き方をほとんど知らない。もっといろいろなことを伝えてほしかったです」
松本美樹(弁護士)は「淡路さんが壮絶な人生を送ってきたことを、今回初めて知りました。もっと話を聞きたかったです」と話す。
小倉「若い頃、仕事がまだそんなになかったときに淡路さんと出会ったんです。その時、タバコを吸おうと100円ライターを取り出したら、『小倉さん、ライターぐらいちゃんとしたものを』と7万円ぐらいするカルチェのライターをその場で僕にくれたんです。凄い人だと思いましたね」
淡路の棺には離婚した後も大好きだった萬屋錦之介の背広も一緒に納められた。