「クラスのみんなが持っているから自分も欲しい」とねだる子供に、「よそはよそ。うちはうち」と子供を黙らせる殺し文句。「真相チェイス!直撃御免」コーナーで「シリーズ新企画『直談判!』がスタートした。1回目は「子供VS 親~スマホがどうしても欲しい!」だ。
「クラスのみんなが持ってる」「料金高いし事件も起こってる」
中学1年の伊藤健渡君(13)はこれまで何回かスマホが欲しいと両親にねだったが、色よい返事はなし。「ネットやスマホでいろいろな事件が起きているし、料金も高いからダメということでした」
伊藤君は諦めきれず、スマホを持っているクラスメートに相談した。友人は「毎日これだけ勉強すると約束したり、辞書機能が豊富なこと、有害サイトは見られないように設定できることを強調すれば」とアドバイスした。さっそく家に帰り、使っている辞書数冊を持って両親の所へ。そして再びスマホの必要性を訴えると、父親から「勉強すると約束しても、お前は試験期間中にワンセグでテレビを見ていただろう」と反論されてしまう。「クラスの半分以上がスマホなんだよ」と説得を試みるが、母親は「よそはよそ、うちはうち」の一言。伊藤君のスマホ入手作戦は頓挫した。
中学2年の鈴木琴音さんのクラスでは、スマホ所有者が3分の2以上もいる。琴音さんも友人に入手作戦を相談した。友人は「使わないときは家族から見えるリビングに置いておくことや、スマホに触る時間を設定できることなどを強調すれば」と知恵をつけた。家に帰った琴音さんは両親に直談判すると、母親は「スマホは電話機や利用料金が高いから」と難色を示す。「新型のスマホでなくても構わない。中古なら利用料金も安く抑えられる」と琴音さんは説明した。しかし、父親の「スマホは高校生になってからと前に話をした。今さらその考えを曲げるわけにはいかない」の一言で入手作戦は失敗した。