<明日、ママがいない>(日本テレビ系)
あえて評価したい顰蹙覚悟の制作!心温まるドラマじゃ伝わらない養育放棄・虐待の心冷える現実

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大丈夫!心打たれるエンディングの予感

   この十数年、児童全体の数が減少しているにもかかわらず、保護を必要とする児童数は増加している。里子になっている子供が約2倍に、児童養護施設に入所している子供が約1割、乳児院に収容されている赤ちゃんが約2割増えている。しかも理由は親の死亡や入院よりも、親がいても養育拒否や虐待による方が多くなっているのだ。1999年に児童虐待防止法が施行され、発見されるケースが増えたこともあろうが、それだけではないだろう。

   視聴率を上げるために多少あざとい面は鼻につくけれども、そういう現実に目を向ける人が少しでも増えるならばいいのではないか。それに、施設責任者・佐々木や児童相談所の水沢(木村文乃)の本当の優しさが分かってきて、だんだん心打たれるドラマになっていくと思うよ。焦って心温めなくてもね。(放送水曜日よる10時~)

(カモノ・ハシ)

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