「ノロウイルス予防」大間違い!アルコール消毒効果なし、発症者より危ない無症状

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トイレでは便器のフタを閉めてから流せ!

   原因となったパン工場の消毒マニュアルでは、工場に入る前に「エアシャワー」「手洗い」「アルコール消毒」が決められていて、トイレを出る前に「アルコール消毒」(消毒しないとドアが開かない)となっていた。作業はむろん手袋だ。完璧なように見えるが、中村教授は「アルコールはノロウイルスに効き目がない」という。感染しても症状が出ない人が3割くらいあり、ノロウイルスが検出された3人はそれにあたる。症状が出ていなくても、まき散らすウイルスの量は発症した人と同じに多い。

   中村教授「トイレが一番危険です。ノロウイルス対策=トイレ対策です」

   トイレでふたを開けたまま水を流すと、飛沫で便座、カベ、床にウイルスが飛び散る。「だから、スリッパからの検出は当たり前なんです。それより、アルコールで消毒する前に、どんな手の洗い方をしたかが大事なんです。これが不十分だと、はめるときに手袋についてしまう。手袋イコール安全というのは錯覚」という。

   石原「便座のふたを閉めてから流したことないなぁ」

   では、消毒は何が有効なのか。それが「次亜塩素酸水」だ。薄めて使う液やそのまま使えるスプレーがある。中村教授は「これは従来の塩素系消毒薬と違い、食品添加物としても認められています。ただ、塩素系だから汚れがあると効き目がない。きちっと洗ったあとに使うこと」という。

   司会の羽鳥慎一「症状が出たとき、薬は?」

   中村教授「薬はいけません。早くウイルスを出してしまわないといけない。下痢止めや抗生物質を飲むと、症状を伸ばしてしまいます」

   これは覚えておいたほうがいい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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