野生シカ毎晩群れで橋渡ってやってくる!食い荒らされるみかん畑―カメラでキャッチ

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   深夜に20頭近い野生シカが橋を渡る。岡山県備前市にある頭島と鹿久居島を結ぶ頭島大橋の光景だ。頭島では野生のイノシシやシカが繁殖し、食物被害が広がっている。被害にあった農家は「イノシシが好んで食べるのはサツマイモやジャガイモなんだ。一晩で畑の半分近くがやられた」と話す。別の住民は「鹿久居島までは約700メートル離れているが、イノシシは海を泳いで渡ってくる」という。

樹皮食べられ枯死―瀬戸内海・岡山の小島

   シカによる被害も甚大だ。中磯茂代さんが経営するみかん園ではみかんの木の皮が食べられてしまう。「シカは樹皮だけ?いて食べます。樹皮を?かれたみかんの木は腐ってしまい、もうみかんはなりません。今までに何本やられたことか」と嘆く。

   「とくダネ!」はシカが渡ってくるという頭島大橋橋に5台のカメラを設置して、その様子を撮影することにした。夜11時前、橋のたもとにシカの群れが現れた。最初の2頭は何事もないかのようにカメラのそばを通り過ぎたが、2番目の群れは橋の真ん中で立ち止まり、あたりを窺うような素振りを見せる。

   突然、2頭のオスシカが角を突き合わせた。何事が起きたのか。この映像をシカの生態に詳しい横浜市立金沢動物園の飯野雄治氏に見てもらうと、「この時期になると、シカの角は完成しています。メスを巡る争いで自分の力を誇示するため、このような争いがしばしば起こります」と説明する。

   司会の小倉智昭は「人気がないとはいえ、こんな深夜にシカが橋を渡るとは信じられない光景だね」

岡山県の年間被害83億円

   立川談笑リポーター「シカが鹿久居島から頭島にやって来るのは、鹿久居島では野生のシカやイノシシ対策がしっかりと取られているからです。鹿久居島では自宅や畑の周囲を高い柵で囲い、野生動物が入れないようにしています。一方、頭島ではその対策がまだ手薄な部分があります。そのことをイノシシやシカは知っているようです」

   コメンテーターの岡田育(編集者)「シカは神様の使いと言われるけど、この映像を見るかぎり、不気味な感じがしますね」

   立川「2011年度の岡山県の野生動物による被害総額は83億円にも達しています。今年は本土と鹿久居島の間に橋ができ、その被害総額は増えるだろうと見られています」

   橋ができて住人は便利になったが、シカやイノシシも便利になったということだ。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト