インフルエンザのピークは来週あたりになりそうだが、今年は新型ウイルスが登場していて治療薬のタミフルが効かないという。東京医大の松本哲哉教授は「インフルエンザの多くは感染者が触ったものに触れることによって感染します」と説明する。「とくダネ!」が実験してみたら、これがあっという間に広がるのだ。
ちょっと洗ったくらいでは落ちない手のウイルス
男性3人、女性2人の計5人に協力してもらい、オフィスに見立てたセットでインフルエンザウイルスの代わりに蛍光塗料を手のひらにつけてさまざまに作業をしてもらう。1時間後、ブラックライトを当ててみると、コピー機や机の引き出し、電話の受話器、ドアノブにも蛍光塗料がべったり付着していた。
さらに、インフルエンザ予防に有効とされている手洗いも実験してみる。梅津弥英子レポーターが「15秒前後のさっとした洗い方でも手のひらの塗料は落ちましたが、手の甲や指の腹、爪の間には残っています」と伝える。松本教授は「新型ウィルスは皮膚に付いたぐらいでは増えません。粘膜に付着してから増殖のスピードが速まります」という。ウイルスの付いた手で鼻や目、口などを触ると感染するということだ。
リレンザとイナビルの吸引薬に効果
司会の小倉智昭「インフルエンザの簡易検査があるでしょう。あれでは新型かどうかがわからないのかな」
梅津「判定結果がわかるまで48時間前後はかかるようです。現段階では投与薬のタミフルとラピアクタの効果は薄く、リレンザとイナビルの吸引薬に効果があることがわかっています」
小倉「新型の疑いがあったら検査結果がわかるまで隔離しろということなのかな」
新型に対する免疫はほとんどの人にないという。