舛添がケチる元愛人との子ども養育費―数億円の資産ありながら減額求め裁判中
自民・公明が推す舛添氏との一騎打ちの様相だが、週刊ポストは舛添氏にはものすごい女性とカネの問題があると報じている。なにしろ舛添氏、結婚3回離婚2回、子供2人に愛人に産ませた子が3人。現在「隠し子、養育費裁判」で係争中であるというのだから、おやおやである。
この裁判、元愛人A子さんとの間にできた子供の「養育費(扶助料)の減額」を求めて舛添氏が争っているのだ。婚外子にあたるA子さんの子供に対する月22万円の養育費の減額を求め、舛添氏は12年4月に家裁に調停を申し立てたのである。理由は子供が自立しており、自分の年収も激減しているというものだが、2つとも納得しがたいとA子さん側が反発している。
A子さんの子供は現在25歳だが、幼少時より重度の障害を抱え、今も週に5日、病院に通う日々を送っており、自立などとても不可能な状態であること。舛添氏が国会議員ではなくなり、歳費の1800万円が「現在の収入は月10万円しかない」と主張していることにも疑義ありというのだ。
週刊ポストによれば、あれだけのメディア露出があるのに月10万円というのはおかしい。しかも、舛添氏は相当な資産家で、東京・世田谷には3億円で取得した自宅があり、他にもファミリー企業「舛添政治経済研究所」名義で、神奈川・湯河原町と福岡・北九州市に別荘などを所有している。湯河原の別荘は敷地面積950平方メートル、総床面積270平方メートル超の檜を使った贅沢な2階建て豪邸だという。
私は舛添氏を東大の助教授時代から知っている。当時は才能も髪もフサフサとある魅力的な人物であった。東大を飛び出し、政治学者から政治家になってから少しずつ変わってきたが、凡百の政治屋に比べれば、女性問題を除けば首都・東京を託すに足る人物の1人だとは思う。だが、残念ながら自民党的体質が染みつき、脱原発や憲法改悪反対へ舵を切れない。舛添氏が自民・公明の推薦を蹴飛ばし、脱原発、憲法擁護を旗印に戦ったら、この戦はどちらが勝つかわからないが、そうはできまい。
その上、自民党内から安倍政権を批判し、除名された舛添氏に対する批判が捲き起こってきたのである。小泉進次郎・復興政務官(32)は15日、視察先のさいたま市で記者団に「私は舛添氏を応援しない。応援する大義はないと思う」と語り、自民党の方針に公然と反旗を翻したと16日の『asahi.com』が報じている。さらに、「東京は最大の電力消費地。原発についてどういう考え方を持っている方がトップとして都政を担うのかは、非常に関心があると思う」とも語っている。これに続いて自民党の中の脱原発派が動き出す可能性が出てきたようだ。どちらにしても、今回の都知事選はこれまでの国政選挙を凌ぐ注目選挙になることは間違いない。