玉川徹(テレビ朝日ディレクター)の「そもそも総研たまペディア」コーナーで、東京都知事とは何者かを考えた。平たく「どれくらいエライ?」とタイトルを振ったが、数字を調べ、カメラでルポ、インタビューと並べてみると、これは相当なものだと納得だ。
「東京都の経済力」メキシコや韓国よりも上
都知事のエラさを測る物差しを玉川は「お金」「住居」「パワー」の3つとした。まずお金だが、東京都の財政・経済規模は凄い。予算が12兆838億円、GDPが91兆1390億円で、ともに国の5分の1くらいを占める。このGDPを各国のランキング(2010年)と比較すると、1位アメリカが14兆ドル台、2位の中国と3位の日本が5兆ドル台、4位のドイツが3兆ドル台と続くのだが、東京都のGDPのドル換算は1兆635億ドルで、13位のオーストラリアの次だ。14位のメキシコ、15位の韓国よりも上である。
次に給料だ。総理大臣をはじめとする国の公務員、議員のランクをみると、1年間務めた場合の給料・ボーナス・退職金の合計は、トップが最高裁長官で約4402万円、次が総理大臣の約4030万円、衆参議長の約3532万円、最高裁判事の約3210万円、官房長官・国務大臣・人事院総裁・ 会計検査院長の2939万円と続く。国会議員は約2106万円で、内閣法制局長官、宮内庁長官より下である。で、都知事はどのあたりか。
玉川「どのくらいだと思いますか。知事の中ではトップです」
司会の羽鳥慎一「ダントツですか。神奈川とどれくらい違うんだろ」(大笑い)
高木美保(タレント)「国務大臣クラスじゃないかしら」
羽鳥「いや、大臣より上なんじゃないですか」
答えは総理大臣に次ぐ3番目。約3749万円だという。衆参議長より上だ。
玉川「退職金の計算が月ごとなので高くなるんです。小泉さんが5年半総理大臣をやって600万円ちょっと。東京都知事を1年やると1000万円くらいもらえる」
松尾貴史(タレント)「権限もあるから高い。親切な人からお金を借りたりもらったりしないように」