栃木県というと、日光と宇都宮のギョーザぐらいしか思いつかない人もいるかもしれないが、「朝ズバッ!」によると、最近は「知る人ぞ知る絶景スポット」が人気を集めている。大谷町の「大谷資料館」地下に広がる広大な空間である。
この資料館は元はここの名産の「大谷石」採掘場の跡地で、深さは30メートル以上あり、江戸時代から昭和末期まで1本90キロの石が1000万本も切り出されたという。石が掘り尽くされた空間は、現在はドワーフが住んでそうな巨大地下神殿のごとき趣きとなり、観光以外にも映画やドラマ、音楽アーティストのロケ、録音、はたまたワインなどの貯蔵に活用されている。
留学生には「日光・東照宮」より好評
資料館は東日本大震災の影響で一時閉館していたが、去年4月(2013年)の再開以来、人気が急上昇しているという。宇都宮市もこの石切場遺跡に目を付け、海外からの観光客増を目論んでいる。市が海外からの留学生を招いて近辺の名所を回ったところ、大谷資料館が「こんなところは見たことがなかった。いいところで感動したと言ってもらえた」(経済部観光交流課)など好評を博し、日光東照宮などをしのいで、もっとも人気が高かったという。
文
ボンド柳生