東京都知事選に細川護煕元首相(75)の立候補が急浮上してきた。出るときは脱原発を最大の争点にする考えのようで、同じく脱原発を標榜する小泉純一郎元首相の支援を受けられるかどうか模索しているという。
日本テレビ政治部の田中秀雄記者は「細川さんは昨年(2013年)から原発ゼロを訴えており、世の中に問いたいという考えがあるようなんです。ただ、実際に立候補するかどうか、細川さんに近い関係者は『現段階では五分五分』と話ている」という。
連携を期待されている小泉の反応はどうなのか。「コメントしない」と述べているものの、近い関係者は「2人が週明けに会談する見通し」という。
「原発」ノーかイエスか…争点はっきりする都知事選
細川は熊本藩主・細川家の子孫で、参院議員、熊本県知事をへて日本新党を立ち上げ、非自民勢力を結集して1993年に政権交代を実現して細川内閣を発足させた。しかし、首相を1年足らずで辞任し、98年の還暦を機に政界から引退していた。
細川急浮上に候補選びに難航していた民主党が飛びつき、東京都連は立候補すれば支援する方針を決めた。都知事選にはこれまで宇都宮健児前日弁連会長、桝添要一元厚労相、田母神俊雄元航空幕僚長らが立候補を表明しており、これに細川が加われば久しぶりに争点のはっきりした引き締まった都知事選挙になりそうだ。
元首相コンビなら大量得票
弁護士の菊池幸夫「96年ごろでしたか、細川さんと小泉さんは郵政民営化で勉強会を作り、一緒に勉強していたことがあるんですね。政治的に合うところがあるのでしょう。小泉さんがバックアップすればかなりの票を集めるのではないでしょうか」
司会の加藤浩次は意中の人がいるのかどうか分からないが、「年齢のことは言いたくありませんけど、7年後の東京五輪を見据えたら若い力が欲しいなと思う」という。
石原慎太郎前々知事より若返ったなと思ったら、1年後にはあのありさま。年や人気度より首都のリーダーにふさわしい見識と実行力こそ求められている。