集団強姦や強盗などの疑いで逮捕され、横浜地検川崎支部から逃走をしていた杉本裕太容疑者(20)は、48時間ぶりに川崎支部に連れ戻された。身柄確保を目撃した近所の中年主婦は「朝の11時頃から近くの道路で警察が1台1台車を止めて検問を始めました。そのうち上空で何機ものヘリコプターが旋回を始めて、何か大変なことが起きていると感じました」と話す。
防犯カメラに「迎えに来た白い軽ワゴンに乗り込む様子」
「とくダネ!」はきのう9日(2014年1月)早朝、横浜市瀬谷区の防犯カメラに写っていた映像を紹介した。路上に迎えに来たと思われる男2人が乗った白い軽ワゴン車があり、杉本が後部座席に乗り込む様子が写っている。
司会の小倉智昭「身柄を確保されたとき、容疑者はタバコとライターに携帯は持っていたが、お金を持っていなかったといいますよね。逃走の途中で知人や友人と接触していれば、お金を借りられたはず。なぜ、お金だけがなかったんですか。また、検察支部から逃走した直後にスクーターに乗った知人と出合い、このスクーターに乗せてもらったというのも不自然な話ですよ。今回の逃走劇には不自然なことがいくつもある」
岸本哲也岸本哲也レポーター「杉本容疑者の所在が確認されたのは、知人から借りた携帯電話に搭載されているGPS(位置情報)から発する微弱電波からでした」
全国200か所の地検支部で「接見室」あるの3割
カネも借りようとしたが、友人もカネを持っていなかったということも考えられるのではないか。コメンテーターの深澤真紀(編集者)は「私が驚いたのは、全国に200か所あるという検察支部に、弁護士と接見する接見室があるのは3割だけということですよ。あらかじめ逃走経路の下見をしておけば逃げられるという施設の不備があったのではないでしょうか」と呆れる。
小倉「容疑者が逃げたのは支部最上階の6階の取調室で、そこから外に出ようとすれば、エレベーターか階段を使うしかない。その6階から短時間で外に逃げだしたということで、支部内部の警備はどうなっていたんでしょうか」
支部から出たところに知人がバイクで通りかからなかったら、車を止めて運転者を引きづずり出して奪うとか、カージャックするなどのさらなる凶悪犯罪が起こったかもしれない。