「餃子の王将」社長殺害―中国人ヒットマン300万円で請け負い
さて、これも年末に起きた「餃子の王将」の大東隆行社長射殺事件だが、いまだ解決の糸口は見つかっていないようである。そこで、『アサヒ芸能』は「王将社長を始末した殺し屋の正体」はこうだと、ヤクザたちに真相を推測させている。ベテラン組長はこう語る。
<「中国人のヒットマンや。向こうのDというマフィア組織の親玉に手付金として150万円も渡したら派遣してくれる。ヒットマンを入国させるのはそう難しいことやない。道具(拳銃)を入れるのは簡単やないが、それはこっちで用意したヤクザ者がおるやろうな。現場の下見や逃走の手引きも日本人の協力者がいなければ不可能だが、仕事が終わったらヒットマンは帰国してしまうし、犯行が露見しにくい。あとは成功報酬で150万円ぐらい払えば、合計300万円で一丁あがりやな」>
さらに老舗組織幹部も中国人ヒットマン説を後押ししている。<「中国人は小型で重心が小さいトカレフ(30口径)を使い慣れている。中国ではトカレフのコピーを作ってるしな。犯行に使われた25口径はトカレフに近い。試射の必要もなく、そのまま現場に向かえばいい」>
京都府警では大東氏の財布や車内にあった大金に手がつけられていないことから、射殺事件の背景には怨恨があるとみているという。事実、捜査関係者も現役ヤクザの読み通りに考えているというのである。<「実行犯は中国人だと見て捜査している。ただ、すでに中国に戻り、日本にはいないだろう」>
王将には中国がらみのトラブルも浮上しているという。<「王将は05年に中国の大連に進出した。これは大東氏の社長就任から5年後、社の業績がV字回復してからのことだ。現在も4店舗を展開しているが、その1号店をオープンさせる際に、不動産取得を巡って現地のマフィアと一悶着があったとの情報がある。しかも、その仲裁を日本のヤクザに依頼し、謝礼の支払いを巡って最近までモメていたとも」(捜査関係者)>
その意趣返しに中国マフィアを使ったと推測しているようだ。もしそうだとすると、事件は1~2か月以内に解決しない、長期化すると社会部記者が話している。<「世田谷一家殺人事件のように、半ば迷宮入りする可能性は十分にあります。何しろ、ヒットマンはすでに国外に脱出したことが濃厚なわけですから」>
真偽のほどは定かではないが、この事件の裏にはまだまだ多くの謎があることは間違いないようだ。