細川・小泉連合「出馬」なら面白くなる都知事選!「原発・安倍政治」イエスかノーか

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小泉元首相「あなたが出るならオレは応援する」

「小泉(純一郎元総理=筆者注)さんが細川護煕・元首相と食事した際、原発ゼロを求める国民の声に謙虚に耳を傾けようとしない自民党の姿勢を強く批判し、2人は意見が一致。その後、小泉さんは細川さんに『あなたが出るならオレは応援する』と都知事選への出馬を促したという話が伝わっている」

   これは『週刊ポスト』1月4日発売号の中の官邸の情報筋の談話である。

   細川氏は昨年10月(2013年)に小泉氏と会談した後、脱原発を主張し「幕末も薩長土肥が攘夷で一致した」(朝日新聞のインタビュー)と国民運動の必要性を唱えるようになったという。これを読んだときには正直、ほとんど可能性はないだろうが、出てくればおもしろいなという感想だった。だが、1月9日付の朝日新聞朝刊1面で細川出馬可能性ありとこう報じたのである。

<細川氏は政治の世界から引退して約15年。再び表舞台へ駆り立てている要因は、原発やエネルギー問題への危機感だ。
   細川氏が立ち上げた日本新党の関係者によると、細川氏は1月上旬、『安倍政権のエネルギー政策は国を過(あやま)つかもしれない。都知事選で有権者に脱原発を訴えることは重要だ。勝ち負けじゃない』と語ったという。
   すでに立候補した場合の準備も進めており、この関係者は『本人の判断次第でいかようにも対応出来るよう、全部準備はしている』と話す>

   いまの時点(1月9日)で都知事選に出馬しそうなのは東国原英夫元宮崎県知事、自民党と公明が仕方なく推薦しそうな舛添要一元厚労大臣、共産党と社民党が推す宇都宮健児日弁連前会長、そしてただ参加するだけの田母神俊雄元航空幕僚長などだ。ここへ脱原発を掲げて細川・小泉連合ができれば、首長選ではなく、原発イエスかノーかの国政選挙になり、結果次第では安倍政権に与える衝撃は計り知れない。週刊ポストはこう書く。

<都知事選1300万都民に『原発推進か、原発ゼロか』を問いかける前代未聞の住民投票となり、原発推進の安倍政権に匕首をつきつけることになる。安倍官邸が小泉氏の動向に神経を尖らせて情報収集していること自体、都知事選介入を恐れていることを物語っている>

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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