南米エクアドルのグアヤキルで新婚旅行中の夫が殺され、妻が重傷を負った事件で、6日夜(2014年1月)、夫の遺骨を遺族が引き取り帰国した。グアヤキルは世界遺産のガラパゴス諸島見学の中継地で、ガラパゴス諸島には日本人観光客が年間170人ほどが訪れるという。ハネムーンだから珍しいところをと選んだのだろう。
「街を流している非正規のタクシーには乗らないように…」
夫婦は現地時間の12月28日午後11時過ぎ、ホテルのレストランで食事をした帰りに道で客待ちタクシーを拾った。5分ほど走ったところでタクシーは停止し、待ち伏せていた別の車から2人の男がタクシーに乗り込んできたという。財布や携帯電話を奪われたあと、夫は銃で3発撃たれ、妻は2発撃たれた。
エクアドルは貧富の格差が大きく、観光客の金品を狙った犯罪が多発する。特急誘拐というのは非正規のタクシー運転手と強盗がぐるになって客を拉致し、短時間で金品を奪う強盗だ。日本の外務省も、有名ホテルで正規のタクシー呼んでもらい、街を流している非正規のタクシーには乗らないよう注意を呼びかけていた。
狙われる「第2の人生」送る退職アメリカ人!米政府も問題視
東大教授のロバート・キャンベル「エクアドル政府は7~8年前から退職後のアメリカ人を誘致して、第2の人生をエクアドルで暮らしてもらう政策を進めています。ドルも使えるのでアメリカ人がたくさん住んでいますが、多くのアメリカ人がこうした犯罪に遭っていて大きな問題になっています」という。
9連休となった年末年始を利用して海外旅行に行った人が多かったが、外務省のホームページに載っている危険情報ぐらいは読んでから出かけたほうがいい。